ガンジス河が溢れそう 雨季のバラナシ
一般的にバラナシ観光のベストシーズンは11月~3月の乾季と言われている。
私も過去に訪れたのはいずれも乾季だった。では雨季のバラナシはどうなっているんだろうと気になり、今月の頭に行ってみた。
暑さは覚悟していたものの、驚いたのはガンジス河の水の量。
乾季に見えていた対岸の砂地は跡形もなく姿を消し、ガートもすっかり冠水していた。
例えば、こちらBrijRamaホテル。
乾季は建物の下にある階段状のガートもすっかり見える。
しかし、今回はこの黄色くマーカーしたあたりまで水に浸かっていた。
このホテルのバルコニー(青く囲った部分)から見た景色がこれ。
水面までがものすごく近い。 乾季にはあれほど高い位置に見えるのに。
巡礼者で賑わうダシャーシュワメードガートも、冬はなだらかな階段が続き、その先に河が見える。
それが雨季だと、ほぼ同じ場所から撮影したにも関わらず、目前まで水が迫っている。
狭い中、沐浴する人々でごった返す。
神聖さは減りちょっと暑苦しい(笑)
プージャ(お祈りの儀式)の会場も冠水のため、手前にあるお寺の一角で行われていた。
会場が狭いので、バラモンとの距離も近い。彼らの表情や汗だくで火を扱う様子が間近で見られ迫力がある。
しかし、やっぱり乾季の広い会場で、空と河と大観衆が一体となった、視界いっぱいに広がるあの劇場空間には及ばない気がしてしまう…
祠も冠水してしまっているし(左)、ボートもお休み。
水量に加え、流れも急ということもあり、政府からボート禁止令が出たそうだ。
それでも「ボートに乗らない?」とインド人から声を掛けられるが、危険なのでやめておく。
舟は岸壁に退避させ、漁師さんやボートの漕ぎ手(?)たちも皆暇そうに、舟の上で寝そべったりゲームをして遊んでいた。
今回こそ沐浴してみようかな!なんて軽く考えていたが、とても入れる感じではない。
この濁流にのまれたらひとたまりもなさそう…
特にバラナシのお楽しみ「ガートの散策」ができないのが非常に残念だった。
本来なら河のほとりを端から歩きながら移りゆく景色を眺めたり、恐れつつもマニカルニカーガート(火葬場)の様子を見学したりできるのに、今回はガートに足を踏み入れることすらできなかった。
結論として、バラナシは乾季に行くべし。と言いたい。
しかし、ここはインドを代表する街。
河がだめでも通りを歩くだけで十分楽しい。次回はその様子を…
ちなみに、地元の人の話では9月も後半になるとかなり水が引いてくるとのことなので今頃はまた違う様子かと思われます。
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私の好きな場所 Jantar Mantar ジャンタルマンタル@デリー
こんにちは、ジャンタルマンタル大好き、ジャンタルマンタリストのルビーです。
ジャンタルマンタルとは、18世紀前半に北インドを治めていた天文マニアの王様サワール・ジャイ・スィン2世が造った天文観測所のこと。
観測施設としての歴史的価値はもちろん、その巨大なサイズとアーティスティックな造形に魅了される人も後を絶たない。かのイサムノグチもその一人。
かつては北インドに5か所あったのだが、現在残っているのはジャイプール、デリー、バラナシ、ウッジャインの4か所のみ。うちジャイプールのものは世界遺産にもなっている。
私がジャンタルマンタリストになったきっかけがこちら↓
今回は4か所のうち最も古いとされるデリーのジャンタルマンタルの様子をお届けしたい。
入場料を払って中に入ると、 緑に囲まれた広い敷地にどかんどかんと13基の観測機が。
ジャイプールのよりはこじんまりとしているけれど、剥がれかけの塗装と言い、奥に見える高層ビルといい、都会の中でひっそりとたたずんでいる感じに哀愁を感じる。
まず視界に飛び込んでくる、大きすぎる日時計。
こちらは高さ20mで、世界数都市の時間を割り出せるそう。階段の傾斜の延長線上には北極星があるなんて…ロマンチック。
こちらは地球の経度と緯度から星の高度を測定する計測器だそう。
もはやなんのことか私の理解を超えているが、放射線状に伸びた板がとにかく美しい!
この形、なんでこんなオシャレなの?
どの計測器も心惹かれる造形で、もしジャンタルマンタルのガチャガチャがあれば絶対にやりたい。
みんな思い思いに腰掛けたり、観測機なのに日常生活に溶け込んでいる感じが良い。
結局ここは7年程しか稼働しなかったようだが、日々科学者たちによって取られたデータが王様のもとへ提出された。
300年も前からこんな大きな機器を使って、月、太陽、惑星の位置や動きを正確に測定したというからインド人はやっぱりやるなぁ。
満点の星空の中、着飾った王様と科学者たちがあーだこーだと言いながら星を眺めていたかと思うとなんだか微笑ましい。
大都会コンノートプレイスの隠れオアシス。
前回紹介した階段井戸とセットで行くのがお勧めです。
Jantar Mantar ジャンタルマンタル
入場料 外国人:カード払い250ルピー・現金払い300ルピー
インド国籍・在留者 25ルピー(FRROが使えました)
※2019年9月現在
無休 6:00~18:00
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デリーの隠れ名所 Agrasen ki baoli アグラセン キ バオリ
階段井戸というものを私はインドに来てから初めて知った。
文字通り、何段もの階段を下りて底に溜まっている水を汲みに行くタイプの井戸で、インド北部やパキスタンの乾燥した地域にみられる。
古くは紀元前からあり、昔は給水所としての役割の他、住民たちの憩いの場や旅人の休憩所、権力者の避暑地として、また宗教儀式などにも使われていたそう。
そのせいもあり、階段井戸は日本のイメージの井戸とは異なり、神殿のように美しく造られていることが多い。
今回は、デリーに現存する階段井戸の中で、最も有名なアグラセン キ バオリに行ってみた。
コンノートプレイスからほど近い、閑静な場所にあるこちらが入口。
14世紀頃に今の形になったそうで、門構えからして歴史を感じる。
2つ目の門をくぐり、中に入ると…
いきなり眼下に広がる階段とその深さにびっくり!!
確かにこれはすごい。
左右対称で、両側に並ぶアーチ型の空間がかっこいい。
来るまでの街中の景色とは全く異なる空間で、どこでもドアでいっきに別世界に来たような感覚を覚える。
108段ある階段を下りて行く。
途中から何となくひんやりするが、それと同時にかなりの異臭が。
臭いに強そうなインド人たちですらハンカチで鼻を押さえている。
これは絶対コウモリの臭いだと思ったら、案の定、天井裏には想像を超える数のコウモリと鳩がぎっしり…ぎぇぇぇ
早々にその場を立ち去った。
出入り口までの登りが結構きつい…
それにしても階段というものはやっぱり絵になるなぁと思う。
映画のロケ地にもたびたび使われているのも納得だ。
セルフィー大好きインドの若者たちも写真を撮りまくっていた。
ちなみにこちらの階段井戸、またの名を怪談井戸。(すみません、勝手に名付けました)
インド人の間では心霊スポットしても有名だそうだ。
そして貯水池には神秘的な魔の黒い水があって、階段を下りていくうちに見えない力が働いて、まるで催眠術にかかったようにその中に吸い寄せられていくのだとか…
こわー!
まだまだ続くインドの暑さ、ここでひんやりしてはいかがでしょうか。
Agrasen ki baoli アグラセン キ バオリ
入場無料
無休
開館時間 7:00~18:00 地球の歩き方による(Googleでは9:00~17:30)
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これぞ本場のバターチキン KAKE DA Hotel カケダホテル
インドカレーで何が一番好き?と聞かれて100人中99人が選ぶであろうバターチキン。
そのバターチキンが最高に美味しいと言われるこちらのお店に行ってきた。
コンノートプレイスの老舗、カケダホテル。
赤と白のシマシマが目印。
外から窓越しに見えるたくさんのカレーの鍋に期待が高まる。
写真撮影禁止と言われたので店内の様子は撮っていないのだが、あまり広くない1階には、カレーの入った大鍋多数と、奥にナンやチキンを焼くタンドール(窯)、そして客席がいくつか。私は1階に座ったのだが、恐らく上の階にも客席があり、厨房もある様子。
時々巨大な鍋を肩に載せた従業員が階段を下りてきて、下の大鍋に継ぎ足していく。その姿がもうヒヤヒヤ!!時々階段にこぼしちゃってるし。
しかし、衛生状態的には日本の汚めのラーメン屋さんと変わらないレベルの清潔さ(笑)で、大衆食堂にしては入りやすい。テーブルも赤だし。
そして出てきたバターチキン(左)にダルマッカーニ(右)
まずはバターチキンから。
Oh 何というパンチリョク!
スパイスが濃厚で奥深い、それでいて辛すぎずマイルド。1日煮込んだ程度では出せない味。まさに継ぎ足し継ぎ足しした秘伝の味なのだと思う。
今まで食べていたバターチキンの特徴ともいえるトマトの酸味などは消え、一段高みに上がったような美味しさだ。
うーむ、これは絶対に家庭では再現できないだろうし、ましてやインドでなきゃ作れないだろうなぁ。混沌としたインド社会を凝縮したような味なのだ。
浮いている油の量に一瞬怯むが、それは見なかったことに…
ダルマッカーニという豆のカレーがこれまた美味しい。
とてもクリーミーで優しい味。高級ホテルで食べるもとのまるで遜色ない。
タンドリーチキンもパリッと香ばしく焼けている。余分な脂が落ちたのか、硬めのさっぱりとした味わいだ。
ナンやロティもパリッとしていて美味しい。私はもちもちしたナンより少し硬めの方が好きなのでここのナンは理想的だった。
これだけの料理が食べられて約600ルピー(約900円)なんて嬉しすぎる。
それにしてもここのバターチキンは今までのイメージを完全にぶち壊すほどの物凄い破壊力で、すっかりハートを鷲掴みにされてしまった。
マトンカレーやBrain(脳みそ)カレーも有名なので次回は試してみたいと思う。
営業:12:00~23:30
Shop No. 67, Municipal Market, Connaught Cir, Connaught Lane, Connaught Place, New Delhi, Delhi 110001
Zomato のサイト↓
http://kdhkakedahotel.com/https://www.zomato.com/ncr/kake-da-hotel-connaught-place-new-delhi
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Atelier Mon アトリエ モン グルガオン店が閉店
天然石を使ったオシャレで斬新なジュエリーが、インド在住者の間でも大人気のアトリエ モン。
行こう行こうと思いつつなかなか行けずにいたが、先日ついにグルガオンにあるお店を訪れた。
が、門にはClosedの看板が。
中に入ってみると商品はなくがらーんとしている。
嫌な予感…
事務所にいるスタッフさんに聞いてみると
なんとグルガオン店は閉店したそう!
現在デリーのスンダルナガルに出店の準備をしているけど、いつオープンするかは未定なのでHPをチェックしてね♡
また、デリー空港のターミナル3のお店とオンラインショップは引き続きやっているのでよろしくね♡
とのことでした…
あぁやっぱりインドでは思い立ったら即買いに行かないと、店ごとなくなるなんてこともあるのねぇ
私の買わないチャレンジを知った神がそう仕向けたのかもしれない…
おかげで衝動買いは防げたけど、残念だー。
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インドは誘惑だらけ 負けるな自分
先月、誕生日を迎え1つの目標を立てた。
「1年間服を買わない」ということ。
私はそれほど買い物好きではないので、服を買うためだけに出かけることは少なく、何かのついでにぷらっと立ち寄った店で良いものがあれば買うというスタンス。
しかしインドではついつい買ってしまう。
その理由を考えると
1.もともとインドの布ものが好き。
2.インドにはこれ!と思えるものが少ないので、あると思わず買ってしまう。しかもたいてい日本で買うより安いので、色や柄違いで気になれば躊躇なく両方買ってしまう。
3.お友達と買い物に行く機会が増えたため、つられて買ってしまう。
インドでの買い物はまさに一期一会。
インド在住マダムたちの合言葉は
欲しいなら 迷わず買えよ 次はない なのだ。
そのせいもあって気になったものを深く考えずに買っていた。
しかし本帰国するみんなの様子を見ていると、ほとんどが買ったものを手放して行く。
日本じゃ着ないから。
どうせすぐ色が抜けるから。
うーむ、私も本帰国する時には身軽に帰りたいものだ…と考えるようになった。
そこで私の手持ち服を改めて数えてみるとなんと200枚近くあった。
いやいやいや、どう考えても減らさないと。
日本に帰る頃にはせめて50枚程度に抑えたい。
今ある服を着倒して徐々に減らしていかねば!ということで1年間服を買わないチャレンジがスタートしたのだ。
服屋には入らないようにして過ごす。
が、いつも行くメガモールでふと目に入ったKilolのディスプレイに目が奪われる。
あ、かわいい柄。ちょっと見るだけなら…
と店に足を踏み入れてしまったが最後
欲しーーーーーーい!!
どうしよう、でも買わないチャレンジを始めてまだ2か月も経っていない。
こんな簡単に自分との約束を破っていいのか。
ストールなら服に入らないからいいかな?
だめだめ、ストールだってインドに来てから何枚買った?
なんとか自分を押しとどめ、その日はひとまず店を出た。
帰って主人に相談する。
やめとけと言われるかと思いきや予想外の返答が。
じゃあ僕が買って、ルビーにプレゼントしたらいいんじゃない?それなら自分で買ったことにならないでしょ?
おおおお、なんてできた夫なんだ!!
早速翌日買いに行った。
色違いでブラウス2枚とストール2枚とバッグを3枚(笑)
インドの誘惑はきついわー
前途多難な服を買わないチャレンジは来年7月まで続く。
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箱入りレタスを買ってみた
今週のお題「残暑を乗り切る」
私がインドに来たばかりの頃、フレッシュな葉物野菜のサラダを家で食べるなんて夢のまた夢であった。
冬はまだしも、3月以降暑くなるにつれてどんどん葉物野菜が姿を消していく。暑すぎて育たないのだという。
それに40度を超える暑さの中を普通のトラックで運んできたら、どんな朝採れの野菜だって夕方にはしぼんでしまう。
野菜売り場を見渡しても生では食べる気にならないものばかり。夏場のサラダと言えばきゅうりと酸っぱいトマトばかりの日々だった…
それがどうだろう、たったの1年で野菜の状況はみるみる改善された。
スーパーに行けばいつでもそれなりに良い状態の野菜を買うことができる。まさかあのNEEDS(マンション内の商店)でサラダ用リーフが買えるようになるなんて!
はっきり言ってこれは物凄い進歩だ。
夏でも葉物を作る技術が発達してきたのかもしれないし、輸送状況や保存環境が良くなってきたのかもしれない。
そして私自身も慣れてきて、新鮮な葉物を見つけ出す力がついてきたのかもしれない。
そんな中、近未来野菜というべく箱入りのレタスを買ってみた。
ほほう、何やら立派ではないか。
箱を開けるとフレッシュなレタスが詰まっている。
一つ取り出してみると、一株ごとにビニール入った土に埋まったままの状態だった。
ひゃー、斬新!これなら数日たってもしおれない。
しかも箱の中で成長を続けるというのだから、なんだかかわいい。
土も安全で水はちゃんとRO水(ろ過した水)使用と明記されていた。
さっそくサラダにしてみたら、たしかに新鮮だった。
さっと軽く洗っただけで気軽に食べられる。
ただちょっと味が薄いような?
あまり太陽に当たっていない工場野菜って感じがしないでもない…。
それでもインドで新鮮野菜が手に入るなんてありがたい!残暑を乗り切るために活用していきたい。
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