デリーの隠れ名所 Agrasen ki baoli アグラセン キ バオリ
階段井戸というものを私はインドに来てから初めて知った。
文字通り、何段もの階段を下りて底に溜まっている水を汲みに行くタイプの井戸で、インド北部やパキスタンの乾燥した地域にみられる。
古くは紀元前からあり、昔は給水所としての役割の他、住民たちの憩いの場や旅人の休憩所、権力者の避暑地として、また宗教儀式などにも使われていたそう。
そのせいもあり、階段井戸は日本のイメージの井戸とは異なり、神殿のように美しく造られていることが多い。
今回は、デリーに現存する階段井戸の中で、最も有名なアグラセン キ バオリに行ってみた。
コンノートプレイスからほど近い、閑静な場所にあるこちらが入口。
14世紀頃に今の形になったそうで、門構えからして歴史を感じる。
2つ目の門をくぐり、中に入ると…
いきなり眼下に広がる階段とその深さにびっくり!!
確かにこれはすごい。
左右対称で、両側に並ぶアーチ型の空間がかっこいい。
来るまでの街中の景色とは全く異なる空間で、どこでもドアでいっきに別世界に来たような感覚を覚える。
108段ある階段を下りて行く。
途中から何となくひんやりするが、それと同時にかなりの異臭が。
臭いに強そうなインド人たちですらハンカチで鼻を押さえている。
これは絶対コウモリの臭いだと思ったら、案の定、天井裏には想像を超える数のコウモリと鳩がぎっしり…ぎぇぇぇ
早々にその場を立ち去った。
出入り口までの登りが結構きつい…
それにしても階段というものはやっぱり絵になるなぁと思う。
映画のロケ地にもたびたび使われているのも納得だ。
セルフィー大好きインドの若者たちも写真を撮りまくっていた。
ちなみにこちらの階段井戸、またの名を怪談井戸。(すみません、勝手に名付けました)
インド人の間では心霊スポットしても有名だそうだ。
そして貯水池には神秘的な魔の黒い水があって、階段を下りていくうちに見えない力が働いて、まるで催眠術にかかったようにその中に吸い寄せられていくのだとか…
こわー!
まだまだ続くインドの暑さ、ここでひんやりしてはいかがでしょうか。
Agrasen ki baoli アグラセン キ バオリ
入場無料
無休
開館時間 7:00~18:00 地球の歩き方による(Googleでは9:00~17:30)
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