最高にフォトジェニックな空間 ジャンタルマンタル
ジャイプールに行ったらぜひお勧めしたい場所がある。
ジャンタルマンタル 天文観測所
こちらは、18世紀前半に北インドを治めていたマハラジャが、天文学が好きすぎてついには自分の居城のすぐ横に天文観測所を作らせたというもの。
大きいほど正確なデータを取ることができると信じていたそうで、16基ある観測儀はどれも巨大。実際かなりの精度で、現代でもその一部が使われているという。
そしてなによりここは、あのイサム ノグチがインスピレーションを受けた場所。
モエレ沼公園のブラック・スライド・マントラもここの影響を受けて制作されたと言われている。
確かに広大な敷地に並ぶ観測儀は何ともアートを感じさせる。
どうしてこのような形にしたのだろう。必要なものを集めたらこの形になったのかもしれないが、デザインセンスが良すぎる!現在の測定器を集めただけではこんなアートな空間は作れないはず。
それぞれが12の星座を向いた観測儀には、星座のイラストが描かれている。
左が双子座で右がかに座。ゆるい絵がかわいい。
当時の人々はこれを使って、暦を作ったり、収穫時期を予想したり、占星術に役立てたりしていたそう。
ジャンタルマンタルは、当時ジャイプールの他デリーなど計5か所に作られたが、このジャイプールのものが最も大きく、観測儀の数も多い。(現在見られるのは、1901年に修復されたもの。)
ピンクシティとしてインドでも有数の観光地であるジャイプール。中心部の風の宮殿やシティ・パレスのすぐ隣にあり行きやすい。ガイドを付けると観測方法などがわかってより面白いかもしれない。
ただ、意味など分からなくても現代アートを見ているようで最高に楽しい空間。写真を撮るのにもお勧めだ。