昨夜のマンションのボヤ騒ぎ、からの大掃除
昨晩、私の住むマンションでちょっとした火事があった。
夕飯の支度をしていると、少し焦げ臭いというか、火薬のような臭いがする。
花火でもやっているのかと気にも留めていなかったが、ふと上を見ると換気扇から黒い煙が逆流してきているではないか!
慌てて換気扇を回す。ベランダの外に出て状況を確認するも、黒い煙がうっすら見えるだけで特に異常なし。地上も静かだった。
なので、また夕飯の支度に戻ると、今度はタイヤが焦げたような、ケミカルな臭いがしてきた。
これは嫌な予感…
しかし、多くの主婦がそうであると思うが、一端始まった夕食の支度を中断するなんてことはできない。
しかも逃げるにも「こんな格好じゃご近所さんに会ったら恥ずかしい」とか、「持ち出すならあれとこれでしょ?あれもいるかな?」なんて考えているうちに、すっかりタイミングを逃してしまった。
幸い暫くすると煙や臭いも落ち着き、火事は大きくならずに収まったようだ。
一応主人に連絡し、帰りに1階のガードマンに状況を聞いてもらったら
Normar, Sir!! ノーマル、サー!!
と返されたそう。ノーマルって何だ
まぁとにかく大事にならなくて良かった!安心して夕飯が食べられるね、と食器が入った棚を開けたのだが…
めちゃくちゃケミカル臭い!!
しかも食器がひどく汚れている。
どうやら、火事の煙とススが壁の穴から棚に吹き込んだらしい…
そういえば、砂嵐の後もここは結構荒れていたし、外壁に面した隙間だらけのこの棚に食器を置くのが間違っていたのかも…
ということで、一夜明けて今日はキッチンの大掃除&配置換えをすることにした。
まずは、食器を全て外に出し、戸棚の状況を確認。
このガスの配管の穴から砂や埃が舞い込んでいる模様。
白くなっているのは物が置いてあった部分。
この棚の汚れからわかるとおり、置いてあった食器ももちろん砂&埃&ススだらけ。まずは食器を全て洗い直した。
そして他の棚に入っているものも含め、今一度どの棚に何を入れたら安全で使いやすいかを考え、配置換えしてみた。
するとまぁ、なんということでしょう!
今までよりも導線が整い、更に使い勝手が良くなったではありませんか!
ススや埃にまみれていた扉の中もこの通り!
これなら埃で汚れても気になりません。
ということで、思わぬきっかけで大掃除が進み中々満足のゆく結果になった。
年末に向けて、徐々に掃除を始めていこうと思う。
それから、非常時の持ち出しセットについても考えておかねば。
インドお風呂事情 意外と寒いインドの冬を乗り切る私の温活法
朝晩涼しくなってきてインドでも何となく秋を感じるこの頃。
今無性に恋しいのが日本のお風呂。あぁ、湯舟にゆっくり浸かりたい…
インドでは、ギザと呼ばれる外付けの湯沸かし器を使ってお湯を作っている。
↓こちらが我が家のギザ。(ハトの糞やらでかなり汚くて恐縮です…)
このギザの中のお湯を使い切るとお湯が出なくなる。
冬場の寒い時期には10分もしないうちにお湯がなくなるので、こちらに来てからシャワー時間が大幅に短縮された。
いつでも好きな時に、好きな温度でいくらでもお湯が出せる日本の給湯システムのすごさを改めて感じたものだ。
一応バスタブもある。
しかし、ここにお湯を入れるとそれだけでお湯がなくなるので、身体を洗う時は別のシャワールームまで移動することになる。(ギザはシャワールームごとにあるため)
いそいそと裸で部屋中を行き来する主人を見て、
私は入らなくていいやと思った。
ちなみにインドでよく見かける路上生活者の場合、外で共有の水汲み場と思わしき場所で水浴びしているようだ。冬はかなりの寒さだろう。
またホテルであっても、安いところではお湯が出なかったり、お湯の出る時間が限られているそうだ。
よってインドではシャワーからお湯が出るだけでもありがたいと思うことにしている。
しかし、そうは言っても私はかなりの冷え性。
ここニューデリー近郊でも、1月は明け方5℃前後になるほど寒かった。
ひんやりとした床の大理石が寒さを倍増させる。
来たばかり頃は足が冷たくて寝られないとか、ずっと体の芯が冷えている気がする、ということがよくあったが、徐々にグッズを揃え、最終的にたどりついた私の温活方法がこれだ。
まずは足湯。
インドで買った桶。入浴剤を入れさらに保温性をアップ。
そして腰やお腹には、蒸しタオル。
これは濡らしたタオルをレンジで温めるという簡単なもの。
冷めやすいので厚め、または大きめのタオルを使うと長持ちする。
寝る直前には、日本から持ってきためぐりズム。
ネック&足首ウォーマーをしておやすみなさい…
さらに真冬は湯たんぽを使うことも。
私は日本から持ってきたが、インドの薬局でも売られているようだ。
はぁ…これで湯舟に浸からなくても、安心してぐっすり寝られる。
とまぁ、ずいぶん季節を先取りした内容を書いてしまったが、こちらはまだまだ連日の30℃超え。暑い暑い。
久しぶりにこれから寒くなるのが少し楽しみでもある。
グルガオンの隠れオアシス Bio-Diversity&Botanical Park 植物公園
こちら北インドもモンスーンシーズンが終わり、朝晩はかなり過ごしやすくなってきた。
スポーツの秋という感覚はインド人にはないのかもしれないが、今月の下旬にはデリーでマラソン大会も開かれる。
そして私の主人もそれに参加すべく練習を開始した。
練習には、我が家のマンションに近くにあるBio-Diversity&Botanical Parkを利用している。
ここは植物公園というだけあって、あらゆる種類の植物が植えられており、街の喧騒とは無縁の緑あふれる気持ちの良い空間が広がっている。
しかもここには1周約800mのトラックがあり、ランニングやウォーキングをするのに最適なのだ。
東京で例えると、神代植物公園をかなりワイルドにした感じといったところか。
今日はそんな素敵な場所を紹介したい。
まずは、こちらのチケットカウンターでチケットを購入。
入場料は1人10ルピー(約16円)、 地元客でにぎわっている。
こちらは場内案内図
こ、この手書きの絵は…
かなりデフォルメされ、雲で覆われちゃってる。
まるで洛中洛外図
まぁ、この図に頼らなくとも、トラックに沿って歩いていれば迷うこともないし、園内は単純な作りになっているので問題はない。
デリー都心部に比べ、ベッドタウンのグルガオンは木が少ないので、このように美しい緑の中を走ることができる場所は貴重だ。
地元の人は走る時もこうした服装の人が結構いて、思わず応援したくなる。
そして様々な植物に加え、沢山の鳥たち、リスたちもこの自然を謳歌している。
もちろん犬も。
一つ注意点をあげるとすれば、ここは野良犬が多い。
ベンチにも我が物顔で座る犬の姿が。
構わなければ、犬も寄ってこない。
私が走っていても、犬が追い抜かしていくこともしばしば。
この女性なんて完全に踏んでいると思うのだが、互いに気にしない。
この公園は遊具というか、筋トレマシーンも充実しているのが良い。
もちろん芝生でのんびるするも良し。
広場ではクリケットや、サッカー、バドミントンをしている人も多く、ゆったりとした時間が流れている。
私はマラソンは苦手だが、地元のインド人たちが、子供から大人まで思い思いに楽しんでいる様子がなんとも微笑ましいので、ついつい足を運んでしまう。
大気汚染がひどくなる11月までは通いたいと思っている。
Bio-Diversity&Botanical Park
↓google検索では少し違う名前で出てきました。
インドでメガネを作ったら
先日書いたイケメンT大生がメガネをなくしたため、インドで作ることになったのだが、想像していたよりも普通に、そして簡単に作ることができたので、旅行中にメガネをなくしちゃったーー!!と焦っている人のためにも書いておきたい。
まず、インド人におススメのメガネ屋を聞いてみたところ、この店を教えてもらった。
Lenskart
https://www.lenskart.com/eyeglasses.html
確かに気軽に作れそう。
我が家の近くのArjun Margにも店舗があるようなので行ってみた。
普通に良さそう。
しかしやっぱりインドあるある、そこに店員が3人もいるのに
「視力を測定する担当者が来ていません」
30分すれば来るというので、近くでチャイを飲んで過ごしたが、30分後に行っても
「彼は体調が悪いので1時間はかかりそうです」
これはいつ来るかわからない… ということで、他のメガネ屋に行くことにした。
同じマーケット内にある
GKB Opticals
小ぎれいだし、店員もしっかりしていそうだ。
まずはフレームを選び、視力測定。
日本と同じような器具がそろっていた。
壁に画像が映し出されるので、検査用のメガネをかけて、片目ずつ測定していく。
マルの切れ目を言うのではなく、アルファベットを読んでいく。
測定後、レンズの在庫を確認。
この視力のレンズなら在庫はあるが、加工するので夜7時になるという。(この時点で午前11時)
そんなに待てないと話すと、夕方4時にはなんとかすると言ってくれた。しかも結局3時には出来上がっていた。
普段インド人と働いている主人曰く、一端スイッチが入るとインド人は物凄い仕事が早いそうだ。頼もしいような、そうでもないような…
さて値段は、普通の黒縁メガネで、約4500ルピー(約7000円)。
まぁこんなもんかなという感じ。
◎注意点◎
インド人と日本人では鼻の高さと形が全く異なるので鼻当てがないフレームを選ぶときは気を付けた方が良い。
T大生の彼も日本人的には高い鼻をしているのだが、それでもメガネのフレームがほっぺたについてしまうと言っていた。
また、インド人は小顔が多い。よってメガネの幅も小さめのものが多いようだ。
インド人はメガネをかけている人が少ないように感じていたが、近年アメリカのドラマ等で見るステレオタイプなインド人はメガネをかけた理系だそうで、国が豊かになるとともに、インド人の視力は下がっていくのかもしれないと思った。
クラシエの「たのしいおすしやさん」がリアルすぎて少しへこむ件
いつかうちにインド人の子供が遊びに来た時に楽しめるように!と買っておいたもの、それが
たのしいおすしやさん
水と粉だけで、本物のお寿司そっくりのお菓子が作れるという知育菓子。
しかし、インド人の子供が遊びに来るなんて楽しげな機会などもちろんなく、賞味期限だけが過ぎっていった…
もったいないので主人と私だけで試すことに。
それでもこのお菓子、大変良くできているので大人だけでも十分楽しめた。
必要なものは全て用意されており、用意するのは水のみ。
指示通りに粉と水を入れて、混ぜていくだけ。とても簡単。
とくにイクラなんて驚きのクオリティで、
もしかして、今まで食べてきた安いイクラもこんな風に人工的に作られたものなのでは!?
とイクラそのものを疑ってしまうような出来栄え。
10分ほどで完成!!
まぐろ、たまご、いくら、美味しそう!!
このミニチュアサイズもまさにクールジャパン!!
他にも、ラーメンとか、おべんとうなんかもあるらしい。
個人的には餃子とか焼売とか飲茶シリーズを出して欲しい。
しかしあまりにリアルな出来栄えに、食べるとちょっとへこんだ…
グレープ味のお寿司なのだ。
はぁ、本物のお寿司が食べたいね…
ため息をつく主人と私であった。
一応インドでもお寿司は食べられる。主に巻き寿司だが。
しかも最近グルガオンには回転寿司までできたようだ。
↓Clarens Hotel のSushi-Kyo。(ダイヤパークホテルの並び)
https://www.zomato.com/ncr/sushi-kyo-clarens-hotel-sector-29-gurgaon
でも高いし… 来年日本に帰るまでは我慢しようと思う(涙)
ガンディー生誕祭 ガンディー・ジャヤンティーで ガンディーについて考える
昨日10月2日はガンディーの誕生日。
インドでは、国家の祝日 National holidayとなっている日が1年に3日あり、1月26日の共和国記念日、8月15日の独立記念日に続き、昨日のガンディー誕生日ガンディー・ジャヤンティーが最後の1つである。
共和国記念日や独立記念日では、大きなパレードやイベントが開かれ、街でもお祭りムードを感じられるが、昨日はそうした華やかさはなく、比較的のんびりとした1日だったように思う。
ガンディーに関しては今更説明不要かと思うが、非暴力・不服従を提唱し、イギリスからの独立を指揮した人物。
彼の思想は平和主義的手法として世界中に影響を与えている。
また、独立運動だけではなく、女性の人権やカーストによる差別の廃止等、今まで誰も目を向けなかったような問題にも果敢に取り組み、マハトマ(=偉大なる魂)と呼ばれるようになった。
世界的に一番有名なインド人と言えばもちろん彼であろう。
しかし、近年ではガンディーのやり方が、ヒンドゥー・イスラム間の対立を生んだという批判も出てきており、その評価は揺れているそう。
それでも、国民のガンディーへの畏敬の念は消えていない。
私が特に感じるのは、インドの紙幣の顔が全種類ガンディーであること。
これ以外に20ルピー札もあったような気がするが(インドはお札の種類が結構変わるので把握が難しい)、それももちろんガンディーである。
また、紙幣の裏面を見るとガンディーのメガネマークが。
これはSwachh Bharat 英名Clean India Missionと呼ばれるキャンペーンに使われているロゴ。
お札だけでなく、街のあちこちで目にする。
Clean India Mission は、街や道路、公共の場をきれいすることを目的としたクリーンキャンペーンで、2014年に始まり、ガンディー生誕150周年を迎える2019年の10月まで続けられる。
ガンディーはいつも清潔であることの重要性を説いてきた。今こそ国民の父ガンディーが目指したクリーンなインドを実現させよう!ということらしい。
やはりこの広大な土地で、言語はもちろん、教育水準、経済状況、さらには宗教やカースト等、全く異なる状況の国民を一つの方向に向かわせるのは至難の業だ。
そうした点においてガンディーというのは、現代でも全国民にわかりやすいアイコンとなっていることは間違いないと言えそうだ。
インドの工芸品を楽しもう!Crafts Museum クラフトミュージアム
土偶とか塙とか、そういったプリミティブな造形物が好きな方に楽しんでもらえそうな場所、それがデリーにある
Crafts Museum クラフトミュージアム
インド各地の伝統芸術や工芸品を集めた美術館。
インドを代表する建築家の一人、チャールズ・コレアが設計を手掛けたという点でも見ておいて損はない。
あまり広くはないが、美術品は5つのギャラリーに分けて展示している。
例えば、Textiles Galleryでは各地の美しい布製品を見ることができる。
とくに目を引くのがタペストリー。神々や動物、儀式が描かれた刺繍が色鮮やかでとてもかわいい。
個人的に好きなのが、Bhuta Sculpture Gallery。
インド南西部カルナータカ州の彫刻を集めたユニークなコレクション。時代背景に関する説明がなく、いつ作られたものなのか詳細がよくわからないのが残念なのだが、何とも不思議な魅力があった。
Court Craft Galleryでは、貴族の家が丸ごと室内に移築されており、精巧な職人技を間近で見ることができる。
絵画が展示されているCultic Craft Galleryは現在リノベーション中とのこと。
その他、敷地内には工芸品を扱う出店や、伝統舞踊や音楽を披露するステージ、緑あふれる中庭もある。(が、こちらは正直微妙…?)
そしてこのミュージアム、実はカフェとミュージアムショップが特に人気らしい。
この日は雨のせいか、ミュージアム自体は閑散としていたにも関わらず、カフェは大変混雑していた。あまりの混雑ぶりに今回は断念したのだが、かなり雰囲気が良いので、次回は行ってみたいと思っている。
また、ショップはセンスが良く、セレクトショップのよう。
日本でも人気のTara Booksでおなじみ、ゴンドアートのマグカップ。
私はこちらの牛を購入。
ミュージアムに興味がない場合も、カフェとショップはかなり楽しめるはず!
デリーの観光名所 プラーナーキラー(古い城)のすぐ側なので、併せて足を運んでみてはいかがだろうか。
Crafts Museum クラフトミュージアム
開館時間 10:00~17:00 月曜休館 (カフェ・ショップはHP参照のこと)
入館料 インド居住者は20ルピー※居住証明書を持参のこと
旅行者は200ルピー
Crafts Museum, Bhairon Marg, Pragati Maidan, New Delhi
http://nationalcraftsmuseum.nic.in/