Dussehra ダシャラー:巨大人形を爆破させる激しいお祭り
インドの三大祭をご存知だろうか。
1つ目がホーリー。こちらは色水を懸け合う春のお祭りで、日本でも有名だと思う。
2つ目がディワリ。ヒンズー教の新年を祝うお祭りで、別名「光のフェスティバル」。ヒンズー教の暦で毎年日付は変わり、今年は11月7日から。
そして、もう1つがダシャラー。
私はインドに住むまで全く知らなかったのだが、インド最大級のお祭りで、ハイライトは最終日に行われる張りぼての人形を燃やすイベントだという。
今年は10月19日(金)がその最終日に当たる日で、私の住むマンションでも大きなイベントが行われた。
そもそもこのお祭りは、叙情詩「ラーマーヤナ」の主人公ラーマ王子が3人の悪魔と10日間にわたる戦いの末勝利したことを祝う、10日に渡るお祭り。
初めの9日間はナヴラトリという、9人の女神様にお祈りを捧げるお祭りが行われ、10日目の「ダシャラー」でハイライトを迎える。
中庭には立派な野外ステージ。子供たちが叙情詩「ラーマーヤナ」の演劇を行なう。
屋台も多数。
そして、19時半頃から花火が揚がった。
それにしても写真では伝わらないが、花火が近い。
低くて、目の前で揚がっている感じ。たまに不発っぽいものが地上付近で爆発したりもするので、身の危険を感じながらのスリリングな鑑賞である。
そしてついに、ラーマ王子に倒された魔王「ラーヴァナ」になぞらえた人形に火が放たれる!
5m以上の張りぼて人形3体。一つずつ順番に燃やしていく。
花火・爆竹とともに炎に包まれ…
ゴォォォォォ
こちらに灰も降ってくる!
なかなかの迫力だった。
やはり燃え盛る炎を見て無条件に心が沸き立つのは万国共通なのだ。
なおこの期間、東インドのベンガル地方では、ドゥルガーという女神を祝うドゥルガー・プージャとして、かなり盛大なイベントになるそう。
最終日に大きな人形が河に運ばれ水に沈められる様子は、ムンバイのガネーシャ・チャトゥルティー同様、ぜひ見てみたいものである。
ガイドブックなどを見ると、一般的にインド観光のベストシーズンは11月から2月とされているようだ。
しかし私の感覚では、モンスーン(雨季)が終わった9月中旬から10月が最も心地が良いのではないかと思う。
昼間は多少暑いが朝晩は涼しく、空気も比較的きれい、そしてお祭りが多く活気があるからだ。
来るならこの時期のインド、ぜひおすすめである。