Day5 ケララでアーユルヴェーダ体験 ~トリートメントについて
気づけばあっという間の折り返し地点、5日目の状況。
変わらず朝から薬の服用、ヨガ、朝食と続く。
そして今日から、午前のトリートメント内容が変わった。
私のトリートメントスケジュールは下記の通り。
【午前】約45分間
1~3日目 Patrapotala svedam パッタラポッタラスヴェダム
フレッシュハーブを砕いてコットンの布に包み、それをメディカルオイルに浸しながらマッサージしていくというもの。腰痛や関節炎・脊髄炎等に効果があるそうで、終わると体がホカホカになる。
4日目 Virechanam ヴィレーチャナ
昨日行った下剤を用いた治療。すっきりして身体が軽く感じられるようになった。
5~8日目 Njavarakizhi ナヴァラキリ
こちらはナヴァラ米という赤米を牛乳で煮たものを布に包み、それをオイルに浸しながらマッサージしていく。泥パックのようなテクスチャーで、塗った瞬間は温かいのだがすぐに冷える。温と冷を繰り返すのがポイント。
【午後】約20分間
4日目を除く毎日 Pizhiccili ピッチチリ
熱めの薬用オイルを身体にかけながらマッサージしていく。免疫力を高める効果があり、長引く不調を整えてくれるという。
英名はOil Bath。確かに全身がオイルに包まれているような感覚で温まるしリラックスできる。
ちなみに、シャンプーは午後の治療後ではなく、午前の治療が終わった時点でするのが良いそうだ。
シャンプー後はすぐにこのRasnadi Chooranamという粉を百会のツボに擦り込む。
身体の余分な熱を取ってくれるそうだが、私はどうもこの匂いが苦手だ…
◎5日目を振り返って◎
ここまでのスケジュールを終え、ひとつだけ心残りがあった。
アーユルヴェーダと言えば額にオイルを垂らすシロダーラ。
やっぱりシロダーラを体験したい!
ドクターにダメもとで相談すると、午前の治療を明日からシロダーラに変更してもらえることになった。これは明日からまた楽しみである。
それから、ここには子猫が2匹住んでいる。
今日も夕方の瞑想クラスのあと、外に出ると猫ちゃんたちがいた。
私が近寄ろうとするといつも逃げられる。しかしヨガの先生が出てくると、なんと足元にすり寄っていくではないか。
先生と猫ちゃん2匹は会話をするように仲良く去っていった。
さすがヨギー、人間を超越して動物をも手名付けてしまうとは…。
ブッダが動物に好かれるという話を思い出した。
はぁ、この兄弟にはほんと癒される…
Day4 ケララでアーユルヴェーダ体験 ~下剤治療でデトックス
今日はいよいよ下剤の日。体内の毒素を全部出しきるvireshanamヴィレーチャナと呼ばれる治療だ。とにかく出すことに専念するため、朝ヨガも食事もトリートメントもなし。
そんな4日目の状況。
6:10 下剤服用
まずは血圧と脈を図り、その後下剤を服用。下剤は茶色い液体で、甘くシナモンのような風味が効いている。コップ一杯半を一気に飲み干す。
これから30分間、寝てはいけないし、運動もいけない。ただ何もせずに待つ。
6:45 白湯を飲みはじめる。
コップに半分程度を15分おきに飲むように言われる。
このあたりからトイレに行き始める。あとはもうトイレとベッドの往復。2時間で5,6回はトイレに行った。途中腹痛と同時に吐き気も感じたが、時間が経つとともに収まっていった。
その間も相変わらず色々な人が訪ねてくる。
掃除の人もニヤニヤしながら、トイレットペーパー多めに置いていくから!と出て行った。
私は短期治療のため、比較的弱い下剤が処方されたようなのだが、効き目はばっちり。
しかし身体は疲れるようで何もやる気が起こらない。ケータイ片手に寝転がって過ごす。
12:30 お粥攻め
大きめのカップに入ったお粥が運ばれてきた。
食欲がないので飲まずにいたら、そのあと来たドクターに飲まないと回復しないと言われ頑張って飲む。
すると、すぐに2回目のお粥が届けられた…
昨晩と同じタイプ。
昨日はカレー味で喜んでいたのに、今日は身体が受け付けない。身体が弱るとやはりシンプルな味でないと厳しいものだ…
量も多く1/3程度しか食べられなかった。
15:00 ヨガイベント
この日は国際ヨガの日。施設でもイベントが行われた。
参加者は全部で30名ほど、宿泊者と従業員が混ざっているのが良かった。
初めにヨガについての説明があり、簡単なポーズをみんなでやる。
最後に先生が大技を披露してくださったのだが、この先生、やっぱり只者ではなかった。
おそらく5分間程の実演であったが、次々と難しいポーズを繰り出していく姿に皆感動。
私の下手な写真ではどんなポーズなのかわからないかもしれないが、実際見ていてもどうなってるのか説明できない程である。もちろん写真にはない様々なポーズをキメていた。
そして沸き起こる拍手。これだけ凄いなら、フジロックのステージにでも出てもらいたい。大いに盛り上がること請け合いだ。
イベントが終わる頃にはすっかり体調も回復し、かなりお腹もすいてきた。しかし夕食はまたお粥。早く別のものが食べたい…
◎3日目を振り返って◎
昨日はかなりビビっていた下剤も、終わってみればそこまで怖がる程ではなかった。 数時間は大変だが、身体が軽くなった気がする。
そしてそれ以上に、今日のヨガの先生の技が脳裏に焼き付いて離れない。先生は15年以上の修行を積まれているそうだ。すっかりファンになってしまった。土日は朝のヨガと瞑想のクラスがお休みなんて寂しすぎる。
Day3 ケララでアーユルヴェーダ体験 ~1日の流れ②
昨日はよく眠れた。朝施設の人からさっきは激しい雨だったねと言われるが、全く気付かないほど熟睡できた。
かなり慣れてきた3日目の状況。
5:55 薬の服用
6:30 ヨガ
道場に行くと明け方の豪雨で窓辺の床が水浸し。水場をよけながらヨガをする。
それにしてもここのヨガの先生は、いかにもヨギーといった風格がある。
男性、年齢不詳、細身で髭があり声は高め、優しさ溢れる話し方をされる。周囲で何が起こっていても全く動じず常に穏やかな様子は、これまで長い修行を積んでこられたであろうことが伺える。
インドのヨガ大会(ざっくりした言い方で申し訳ない)で7位という実績もお持ちだそうで、確かにポーズが教科書のように美しい。
呼吸と祈りを大事にされていて、私まで神聖な気持ちでヨガをすることができる。
8:00 朝食
ヘルシーだなぁ。フルーツがフレッシュで美味しい。
9:15 トリートメント1回目
前日と同じ内容。慣れてくると台が硬いなとか、枕がいまいちだなとか、欲が出てしまう。それでも毎日油まみれなので、肌はしっとり、むくみも取れた。腰のこわばりも改善されている気がする。
終了後に休んでいると相変わらず色々な人が訪ねてきた。
なかでも薬剤師さんと思われる女性は、
あなた首痒いでしょ?これ飲んで、そしてこれ塗って。
と薬を持ってきた。
いや、別に痒くないですけど…と言ったが、相手も譲らず、なんとなく首も痒いような気もしてきて、結局薬を飲み軟膏も塗った…
また、前日の採血の数値が出たが、特に問題ないので何も気にしないよう言われた。
13:00 ランチ
15:00 トリートメント2回目
18:10 瞑想クラス
かなり雰囲気に慣れてきて少しずつ集中できるようになってきた。それでも私の雑念は消えない。瞑想は難しい…
20:00 夕食
明日はデトックスのため下剤を服用する。そのため夕飯はお粥のみ。
右の豆をお粥に入れて食べるのだが、カレー味で美味しい。
カレー粥、今後もありかも!と思った。どんぶり一杯でお腹いっぱい。
◎3日目を振り返って◎
眠気も落ち着いてきた。そろそろ散歩にでも出かけた方が良いよなぁとは思いつつも、根が怠け者の私は、雨が降りそうだし…とか、もうすぐご飯の時間だから…等、何かと理由を付けて部屋でダラダラしている。そして自己嫌悪に陥る。
それにしても部屋にいると本当に色々な音や声が聞こえてくる。私はエコノミー部屋にしたので従業員通路の真横の部屋。おしゃべり大好きなインド人たちはいつでもどこでもおしゃべり、楽しそうに話している姿を見るとこちらまで笑顔になる。また、教会やモスクも近いことから、アザーンや讃美歌らしきものが聞こえてくるのも味わい深い。
1人でいるのに1人じゃない。ここは寂しさとは無縁な気がする。
さて、明日は治療のハイライト(?)下剤治療だ。恐怖の反面楽しみでもある。
Day2 ケララでアーユルヴェーダ体験 ~1日の流れ①
昨日は早く寝たが、なんとなく落ち着かずあまり深くは寝られなかった。
さて2日目の状況は…
5:55 薬の服用
薬剤師さんが朝から思いっきりドアをノックしてくれるので朝寝坊の私には助かる。
前日同様苦い薬と、青い錠剤を服用。苦味に慣れてきた。
6:30 ヨガ
建物の最上階にあり、眺めが良い。屋根はあるが壁は少なく、半分外のような作りで気持ちいい。
このあと天候が一転、激しいスコールに見舞われる。天井に叩きつける雨音と落雷で、先生が話している内容が全く聞き取れず、無声映画を見ているような不思議な感覚に陥る。
私はその凄まじい光景に思わず笑ってしまうのだが、先生は全く動じず。さすがである。
8:00 朝食
これまたビュッフェ形式で美味しい。
北インドのように油こってり・塩味しっかりではないので、胃もたれせずに食べられる。
9:00 採血
一瞬戸惑う。インドで採血なんてして大丈夫なんだろうか…
注射針は新しく袋から出しているし、わからないけど勢いでやってしまった。
9:45 トリートメント1回目
昨日と同じ内容。身体が硬すぎて長座になれないのが悲しい…
45分間の施術後、部屋に戻りシャワー。
この後ランチまで自由時間なのだが、立ち替わり入れ替わり色々な人が訪ねてくる。メインのドクターに、掃除担当、客室担当、メカニック担当、交代要員のドクターと思われる方が2名…みんなフレンドリーで親切。そして全員が明日も来るから!と去っていく。そんなに毎日来なくてもいいんだけどなと思いつつ、インドらしくて微笑ましい。
13:00 ランチ
毎回違うメニューで感動。いちいち美味しい!
14:45 トリートメント2回目
1回目の補足とういうことで、20分程度の施術を受ける。
17:00 クッキングクラス
施設内のレストランで、コックさんがサンバル(南インドでよく飲まれるスープ)とイドリー(米の蒸しパンのようなもの)を実演。作り方はシンプルなのに、なぜこんなに深い味になるのだろう。
18:10 瞑想クラス
昨日よりはムズムズしなくなった。しかし、後半物凄い雨で身の危険を感じるほど。結果全く集中できず。
先生(ヨガと同じ)は相変わらず顔色一つ変えずシャンティだった。
20:00 夕食(昨日同様、前後に薬を服用)
だらだらしていて夕食に行くのが遅れると、レストランから電話がかかってきた。「ご飯来ないの?傘がないなら迎えに行くよー」なんて優しいのだろう。
↑このようなピュアベジタリアン食。
◎2日目を振り返って◎
今日は特に眠たくて仕方がなかった。昼寝はしない方が良いと言われていたが、起きていられない。持ってきた本も読めず、散歩にも行かず、食べて、マッサージ受けて、寝ての繰り返しで贅沢病になりそう。
それから、施設の人からはワールドカップで日本が勝ったね、おめでとう!と声を掛けられた。インドではあまり盛り上がってないかと思ったが、見ている人は見ているようだ。
そして、この施設に勉強しに来ているというアメリカ人とポーランド人からは、日本で大きな地震があって大変でしょうね、と声を掛けられた。私も詳しいことはわからないがニュースを見るにつけ心を痛めている。どうかこれ以上被害が広がらないように祈るばかりである。
Day1 ケララでアーユルヴェーダ体験 ~初日は医師との面談から
午前中にケララのコチ空港に到着。
そこからタクシーで30分程行くとThe Health Villlageがある。
さっそく医師との面談から今日のスケジュールが始まった。
12:00 医師面談
医師と話をしながら治療内容を決めていく。私はぎっくり腰と冷え性を改善したいとお願いした。先生が私の脈や顔色を見て、胃腸の不調も言い当てる。併せて改善していくことに。
12:45 施設案内
部屋に荷物を置き、施設内を軽く案内される。
念のためベッドに持参したダニ除けスプレーをかける。
13:00 ランチ
ビュッフェ形式。病院食だからだろうか、薄味でどれも美味しい。スパイスも控えめ。
14:20 トリートメントのお迎え
部屋がノックされ、ガウンに着替えるよう言われる。
ガウンだけで、下着も一切付けない。
14:30 トリートメント
まずはお祈りから。神様の絵に向かってセラピストの女性2人が祈りの言葉を唱える。
その後、真っ裸になり、ふんどしを巻かれる。
硬い台の上に寝そべると、2人がオイルを掛けながらぐわんぐわんと勢いよく体をマッサージしていく。
あまりの激しさと恥ずかしさとその光景の面白さに笑いをこらえるのが必死だった。
セラピストが突然
コショバイ?
と日本語で聞いてきたのでそこですっかり笑ってしまった。
そのおかげで余計な力が抜けたのか、流れに身を任せるともうそこは天国。
香ばしいオイルと、温かいキリ(写真の白いポンポン)を使ってくまなく体を磨き上げられている感じ。
1時間、あっという間に終わってしまった。
病みつきになりそう…明日も楽しみ。
油まみれのままガウンを着て部屋に戻る。10分間そのままでオイルを浸透させるように言われる。油が付いたままベッドや椅子に座ると汚れてしまうので、立ったままぼんやりすごした。
はぁ…放心状態。
立っているだけなのに体が熱くなってきて汗をかく。10分後シャワーで流す。
シャワー後も眠いようなトローンとした状態が続き、ネットをみたりしてダラダラ過ごす。
17:00 回診
ドクターが部屋に来て、体調について質問を受ける。
18:10 瞑想のクラス
楽しみにしていたのだが、全く集中できず。
身体がムズムズしてじっとしていられない。同じ姿勢でずっといるのが辛く、早く終わらないかなぁと思った。そのうち慣れるだろうか…
19:00 薬の服用
ドクターが部屋に来て、薬を渡される。苦い茶色の液体と青い錠剤。
かなり不味いが我慢して一気に飲み干す。
19:15 夕食
ビュッフェスタイル。昼とは若干メニューが異なる。相変わらずどれも美味しい。
20:00 薬の服用(2回目)
再度ドクターが部屋に来て、甘酸っぱい茶色の液体を服用。
◎1日目を振り返って◎
ケララは雄大な川とのんびりとした雰囲気が魅力。モンスーンのため時折やってくるスコールと、虫やカエルの鳴き声、うっそうとしたみずみずしい緑に大自然を感じる。
ただ、乾燥した北インドと異なり、久しぶりにジメジメした気候に少々滅入る。洗濯物もシャワー室も全く乾かない。でも、この雨のお陰でオイルがゆっくり浸透していき、アーユルヴェーダをするにはベストシーズンだという。
トリートメントのせいか、とにかくお腹がすき、瞑想前にカロリーメイトを食べた。
それから、非常に眠い…今日は早く寝ることとする。
アーユルヴェーダを受けに本場ケララへ行く
私がインドに来たらしたいことの一つに、本場ケララのアーユルヴェーダを受けるという夢があった。
そして今回主人が長期出張している間を狙い、思い切ってアーユルヴェーダの施設に入ることにした!
日本ではアーユルヴェーダというとエステの一つような感覚を受けるが、インドでは医療の一つとして確立されている。
食事やヨガ、トリートメント、薬などを組み合わせて、心身のバランスを整えていく。
本気で体質改善をしたければ、3週間程入院するのが望ましいのだが、私は深刻な病があるわけでないので、まずはお試しで8泊9日の短期滞在でいくことに。
ただこの日程だと単にリラクゼーション目的というだけでは物足りない気がしたので、製薬会社が営んでいる施設に入り、ある程度しっかり身体を見てもらうことにした。
The Health Village ザ ヘルス ビレッジ
Ayurveda Hospital In Kerala | The Health Village | The Health Village
実はここは身内が2年前に来ており、大変良かったと満足していた。
私もアーユルヴェーダの知識はほぼないのだが、日本で1週間断食道場に参加した経験もあり、このような施設には興味がある。
9日間でどんな変化が訪れるか、これから楽しみだ。
明日から日々の状況を記録していくので、似たような内容の連続になると思うが、よければお付き合いいただきたい。
粉の受け渡しだけは勘弁してよと思った件
私がインドのお母さんと慕うお世話になっているインド人女性がいる。
ある日彼女から電話がかかってきた。
あなたタイに行くって言ってたわよね?
ちょっと頼みたいことがあるんだけど。
タイで私の友達から荷物を受け取って、インドに持ってきて欲しいの。
まあ、ちょっとした粉なんだけどね、簡単に持ち運べるから大丈夫。
水に溶かして飲むのよ。体に良いし、元気が出るの。
インドでも手に入ることは入るんだけど、タイの方が質が良いのよ。
友人があなたのホテルに届けに行くからホテルの名前教えて。
えっと… それってヤバいやつなんじゃ…。
外国で、粉を運んで欲しいと頼まれるほど怖いことはない。
いやいや、教師歴25年のちゃんとしたマダムに限ってそんな危ないことさせるはずないよね…でも最近色々あって大変って言ってたし心に隙ができたのかも…
恐る恐る聞いてみる。
そ、それってドラッグじゃないですよね?
まさかーー!Wheat Grass っていうのよ。
ほら、チャパティとか作るアタみたいなものよ。
いやいやアタって、白い粉じゃん…
渡されても、ヤバい粉なのか小麦粉なのか見分けつかなくて、結局空港で捕まったりしたらアウトじゃん…インドで刑務所なんて絶対ムリー(T T)
イエスとは言えず、主人に相談してみると言って電話を切った。
調べてみるとWheat Grass は小麦若葉と言って、青汁のように水に溶かして飲むものらしい。
これなら大丈夫かな、お世話になってる人だし断ったら悪いし…
それにしても、インド人は私の予想を遥かに上回るお願い事をしてくることがある。
以前日本から主人がインド旅行に行く際、インド人の友人に何か欲しいお土産ある?と聞いたら、
じゃぁ新型のiPhone。それから、日本製のシャツに、時計も。
とあっさり返ってきた。
そうか、日本と同じ感覚で聞いてはいけないんだと学んだ。
結局その時はシャツだけ持って行った。日本製ではなく中国製の。
そして、今回の粉に関しても最終的にお断りした。
だからといって彼女がムッとしている様子もなかったし、次に会った時には忘れているようだった。
我々日本人は義理堅く、つい相手の期待に応えたいと頑張ってしまうが、あまり相手に合わせ過ぎないほうがインド人とも気軽にやっていける気がする。
インド人はダメもとで言ってみるというケースが少なくないようなのだ。
あっさり断ればあと腐れもない。それはそれでいい関係だと思う。