タイに来て愕然とする。
インドでは日本食材の調達が難しいため、インドで暮らす日本人の多くは近隣諸国へ買出しに行く。中でもタイのバンコクはデリーから4時間弱で行けるうえ、物価も安いことから一番人気の買出しスポットとなっている。
私もこちらに来て約5か月、ついに買出しというものを体験してきた。
そして今、私は完全に打ちひしがれている…
タイがこれほどまでに豊かな国だったとは…
周りの人々が買出しに行くと聞いても、正直あまり興味はなかった。
バンコクって言っても、インドより多少日本のものが多くあるだけでしょ?
くらいに甘く見ていた私がバカだった。
ここは(ほぼ)日本だ!!
恐るべしバンコク… 日本企業の進出具合において、インドとの圧倒的なレベルの差を見せつけられた。
まずは、街中に溢れる日本語。
見渡すと日本製品のポスターが至るところに貼られ、電車の動画広告にも黒木メイサや中条あやみ。
街を歩けば、セブンイレブン、ファミマにローソンと100mごとにコンビニに当たる。
中に入ると念願のガリガリ君が!冷蔵棚に並んだ商品数にも圧倒される。
その様子を目の当たりにして、コンビニというものは、電気が安定供給されていないと成り立たないんだとつくづくわかった。確かにインドでは難しい…。
そして日本人御用達のフジスーパーでさらに驚く。
多少の異国感はありつつも、日本のスーパーと変わらない圧巻の品ぞろえ。フライやサラダのような出来合いのお惣菜までもが売られているではないか。
お惣菜は夜になると値引きされ、サラリーマン達がそれを目当てに群がっている。
もうこれ完全に日本だ!!
日本のレストランの充実ぶりにも涙。
どうしてこの国はこんなに日本企業で溢れているのだろう。
何を食べようか迷いに迷ったあげく、「まい泉」で黒豚ロースかつを食べる。
こんなに美味しいとんかつは食べたことがない(涙) たしか450バーツくらい(約1350円)
更には、食品売り場で見つけた「源 吉兆庵」の大判焼き。
餡がずっしりで40バーツ(約120円)。おそらくタイ限定販売であろうココナッツとタロイモの餡入りのものも美味であった。
どちらもプロンポン駅直結の、エムクオーティエにある。
プロンポン駅周辺は、都会的で高級感があり、もはや日本以上に勢いがある感じがした。
あぁ、バンコクは麻薬だ…
いるときは最高に気分良くさせてくれる。
そして現実に戻るとあの感覚を求めて、すぐにでもまたバンコクに行きたくなる。
そんな危険な街である。