インド映画パッドマン まもなく日本で公開です!
明後日 12月7日(金)から、日本で
パッドマン 5億人の女性を救った男
が公開になるそうで、この映画のことを少しご紹介したい。
まず、タイトルのパッドとは生理用ナプキンのこと。
インドの片田舎で、ある男が妻に清潔なナプキン使ってもらいたいと、周囲に変人扱いされながらも安価に作れるナプキン製造機を開発するというお話で、実話をもとに描かれている。
私としては、後味さわやかで、見て良かった!と思える作品だった。
まずヒロインの2人がとっても魅力的。
ガヤトリ(左)はパッドマンの妻。田舎で生まれ育ち宗教や古くからのしきたりに従順に従う。
一方ビジネスパートナーのパリー(左)は都会的で、先進的な考えの持ち主。
対照的でありながらどちらの気持ちにも共感できてしまう。
主人公のパッドマンことラクシュミについては、正直、やりすぎじゃない?と思うところもある。
最初は妻への愛が行動を起こさせたが、もう途中から妻の気持ちは全く無視で、一心不乱にナプキンの研究を続けていくのは理解し難くもあった。
しかし彼にとっては妻のためという範疇を超えて、全ての女性のためだったのだろう。
結局偉人となる人は、自分の家族という小さな枠だけでは収まりきらないため、家族にとっては大変な思いをさせれることが多いのかなと思った。
それでも、彼の誠実な人柄に応援せずにはいられない。
国連でのスピーチはもちろん、パリーと空港で別れるシーンは彼の人柄がよく出ており、不器用な姿が何とも良かった。
古くからヒンズー教の教えでは、生理は不浄なものとされており、人前で口にするのも恥ずかしいことであった。
都市部ではかなり考え方は変わってきたものの、いまだ生理への正しい理解は進んでいるとは言えず、また経済的な状況もありナプキンの利用率は3割程度だそう。
この映画は、そんな国民に正しい知識を広める役割も担っている。
写真は全てオフィシャルサイトより拝借
インドの伝統的な儀式の様子、色とりどりの衣装や、河辺のガート(沐浴場)等、映像も美しい。
さらに、このラクシュミを演じるアクシャイ クマール氏はインドでは超人気俳優で、一見華奢に見えて物凄い筋肉の持ち主。一瞬映るガートでのトレーニングシーンなどは筋肉好きも必見だ(笑)
オフィシャルサイトのコラムを見ると、背景がわかってより楽しめると思うので、鑑賞前に見ておくことをお勧めしたい。