インド滞在 1500days!! 

インドの魅力を現地リポート中

砂嵐の脅威を知る

インドに来てから、初めて「砂嵐」がどういうものなのかを知った。

日本にいたときは砂嵐と聞いても、元幕内力士大砂嵐よろしく、アラブ諸国の異国情緒漂う自然現象、アラジンが魔法の絨毯に乗ってやってくるようなイメージであったが、現実は過酷だ…

 

昨夜も11時を過ぎたころであろうか、ヒューという風の抜ける音が聞こえたかと思うと、

 

ビュー

 

ビュー!

 

ビューーーーーーーー!!!ミシミシミシ

 

と一気に風たちも大盛り上がり、家も揺れ始めた。

外を見ると停電が起きている様子。街の大半が暗くなっている。

数十分で鎮まるのだが、隙間だらけのマンションでは室内に入り込んだ砂の後片付けに追われる。

 

先日は夕方出かけようと思ったら嵐がやってきた。

マンションの正面玄関は閉鎖され、裏口から車のほうへと移動したのだが、風の強さが尋常じゃない。わずか10メートルの距離でも、砂、葉っぱ、鳥、洗濯物が舞い、命の危険すら感じた。

更にその日は雨と落雷までくる始末。

雷大好き人間の私ですらちょっと引くほどの物凄い稲光の中、外にいるインド人たちは普通にバイクに乗り、自転車に乗り、歩き回っている。大丈夫なんだろうか…

路上のあばら家に住む人々は吹き飛ばされた屋根の修理に追われている。

 

最近大使館からも、暴風雨に関する注意喚起がよせられた。

ニュースによると、今月発生した砂嵐により、インド北部で少なくも124名の死亡が確認されているという。多くが倒壊した建物の下敷きになったり、落雷によるものだ。

 

友人宅のバルコニーに居着いていた、生まれたばかりのハトのヒナ(2羽)も砂嵐の日を境に姿を消したそう…

 

自然の猛威はやはり残酷である。