まるでドラマ!サラバナバワン オーナーの波乱万丈人生
南インド料理のレストランとして世界的にも有名なSaravana Bhavan サラバナバワン。
私もデリー近郊にある南インド料理レストランの中ではナンバー1だと思っている。
そんなサラバナバワンの創業者 P.ラジャゴパル氏が先月亡くなった。
そして驚いたことに彼は殺人事件を起こし、服役中だったのだ。
彼はタミルナード州で貧しい農家の家に生まれ、まともな教育を受けることなく育った。
知識も経験もないまま、1981年当時インドでは珍しかった下層中流階級でも利用できるレストランを開く。
でき立てのおいしい料理が安価で食べられるとあり、このレストランは大繁盛。インド国内で順調に店舗を増やし、海外にも進出を始める。
そんな頃、彼は占星術で吉と出た、ある従業員の娘を第3の妻として迎えようとする。
しかし彼女はすでに結婚していた。
それでも数か月に渡って執拗に彼女にせまったが、彼女が屈しなかったため、2001年、とうとうその女性の夫が誘拐・殺害されるという事件が起こったのだ。
ここだけ読むと、なんと狂った恐ろしいおっさんだ!と思う。
しかし、彼はとにかく従業員を大切にし、従業員たちからも兄と呼ばれ非常に慕われていたという。
彼の葬儀には数千人もの人が集まり、その多くが従業員であったそうな。
いやぁ、まるで映画のような人生だ…
あのサラバナバワンにこんな歴史があったとは知らなかった。
事件後もレストランの人気は衰えることなく、 現在は息子たちが後を継ぎ、24か国約130店舗というグローバル企業になった。
デリーにはコンノートプレイスに2店舗と、サケットのセレクトシティウォークのフードコートに支店がある。
とにかくメニューが多いので迷ったらドーサかミールスをお試しいただきたい。
ミールスとは定食のようなもので、このように何種類ものカレーに、ごはんやパパドがどかんっと乗って渡される。
パパドの下はこんな感じ。
一つ一つ味が違って、無限ループで飽きることなく食べられる。これで320ルピー(約480円)という驚きの価格。
もちろんドーサも美味しいが、中でもドライフルーツ入りのドーサはあまりに美味しすぎて、私は最近ではこれしか食べていない。Ghee Dry Fruit Rava 270ルピー(約400円)
食後はとても美味しいチャイで〆ていただきたい。
と、オーナーの人生を書いていたつもりが、完全にお店の宣伝になってしまった。
美味しいものには罪はなし!ということで。
Saravana Bhavan
https://www.zomato.com/ncr/saravana-bhavan-janpath-new-delhi
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