続・クンブメーラ2019 に行ってみた!けど…②
前回の続き。
サドゥたちの出現を待ち続けるも一向にその時は訪れなかった。
近くにいたおばさまの集団に、あの…プージャはないのでしょうか? と尋ねてみたが、そんなものはないわよ!と笑われた。
そして沈んでいく夕日…
不完全燃焼でキャンプに戻る。
そこでキャンプにいた人たちに、サドゥはどこ行けば見られるのか聞いたところ驚愕の回答が返ってきた。
もうサドゥはいないよ!だってこの祭りはほぼ終わってるからね。
2月19日の重要な日にクライマックスを迎えると、みんな移動しちゃうんだよ。
しかも、明日はモディ首相が沐浴に来るから、サンガムは閉鎖されるよ。
あぁ、なんという事だ…。
祭というものは最終日に向けて盛り上がっていくものだとばかり思っていた。
それが終わりを待たずに皆帰ってしまうなんて、またしてもインドに翻弄されてしまった。
がっくりと肩を落とす私たち夫婦とは対照的に、キャンプサイトにいる他のインド人たちはとても清々しい顔で満足気だった。
家族連れが多く、一家そろっての聖地での沐浴を楽しみにしてきた様子。
自分たちの穢れを洗い流し、祈りを捧げるためににきたのだ。
サドゥがいようといまいと関係ない。本来クンブメーラーとはこういうものなのだと思い知る。
フェスなんて言ってたらバチが当たるわ!
仕方なくキャンプの塀に貼ってあったパネルを撮影…
結局、帰りの飛行機まで何もすることがなくなったので博物館 The Allahabad Museumに行ってみた。ここは初代インド首相ネルー氏の出身地なので、ネルー氏にまつわる展示が充実していてなかなか見ごたえがあった。
しかし、何より面白かったのはリキシャに乗って街中を走り回ったことかもしれない。
狭い路地の両脇にお店があって、そこをクラクション全開で通り抜けていくのは、遊園地のアトラクションに乗っているような気分だった。
家の敷地(といってもほぼ道路)で牛を飼う。
地方都市だからこそ見られる素朴なインドの姿がみられたことが新鮮で面白かった。
それでもやっぱりサドゥは諦めきれない。
こうなったら3年後のハリドワールで開かれるクンブメーラに懸けようではないか。
それまでどうかインドに居続けられますように…
滔々と流れるガンジス川に祈った。
私が見たかったクンブメーラの大迫力の様子は、写真家セルジュブーベ氏のサイトでどうぞ。
次回は宿や食事、持ち物などお役立ち情報をお届けします。