インド古典音楽がめちゃカッコいい件
4月6日から始まったヒンドゥーのお祭りナブラトリを祝う音楽イベントに行ってきた。
そこでは4組のローカルミュージシャンたちが参加し独自の音を奏でていた。
ひとくちにインドの古典音楽と言っても、地域が変われば楽器も違うし、演奏スタイルも様々。
有名なシタールとタブラだけでなく、色々な種類の楽器があることが分かる。
オープニングはヒンドゥーの聖地マトゥラーから招かれたグループ。
インド音楽を代表する弦楽器と打楽器。
なんとも言えないエキゾチックな響きで、演奏の始まりとともに空気が一変するのがわかる。
しかし実際楽器を弾いているのは前の3人だけで、後ろのおじさんたちはただ座っているだけ。
それなのにこの存在感といったら…
私もバンドをやるならこういう何もしない人を置いておきたい。
なんてことを思っていたら、曲の最後で、後ろのおじさんたちが一斉に法螺貝を吹き、鈴を鳴らし始めた。
なるほどこういう役割だったのか、と納得。
恐らく彼らはただのバンドではなく、宗教音楽家だったようだ。
続いて、こちらのグループ。
こちらもインドの古典音楽。女性の低音ボイスがしみじみ聞かせる。
イケメン発見!!
タブラ奏者はなぜかこの髪型が多い?
そしてこちらはハリヤナのグループ。
私が住むグルガオンという街はハリヤナ州に位置するのだが、同じ州にこのような伝統音楽があるとは知らなかった。
真っ白な衣装や使用する楽器から、ハリヤナが乾燥地帯であることを改めて実感した。
こちらの男性が叩いているのは打楽器として作られた素焼きの壺「ガダム」と思われる。
通常は指先や掌で音を出すが、彼は鞭のようなものを使っており、それがまたクールだった。
朝6時半からスタートしたイベント。
途中暑さにやられたが、眠気も吹き飛ぶ迫力に大満足だった。
私はやっぱりダンスミュージックよりこういった古典音楽の方が好きだ。
しかし若者にはあまり人気がないらしく、後継者不足が心配されているそう。
少しでも若者に馴染んでもらおうと、この日は小中学生らが招待されていた。
学生たちは少々つまらなそうにしていたが、このいぶし銀の素晴らしさが分かるのはもう少し大人になってからだろうなぁ。