辛い物が全くダメな人間がインド旅行をするとどうなるか
先日私の家族が1週間インドに遊びに来た。
辛い物が全くダメな人間というのは、私の母のことである。
どのくらいダメかと言うと、スープカレー屋で辛さの調節を一番低いゼロにしても辛いと言い出す始末で、もはや何かしらのスパイスが入っている=辛いと思い込んでしまっているような節がある。
なので、今回1週間程インドに滞在するにあたり食事のことはかなり不安だった。
しかし、辛い物が苦手もしくはカレーが嫌いな人がインドを旅するとどうなるのかには私もちょっと興味がある。
母には悪いが、どこまで耐えられるのか、その様子を観察させてもらうことにした。
初日は グルガオンの21 Gun Saluteというレストランへ。
ここはクラシックな感じで雰囲気も味も良く、我が家で客人が来た際は、まずここにお連れしている。
初めて食べる本場のインド料理に母も興奮気味。
日本で食べるのよりずっと美味しいと喜んでいる。
ただし、カレーに関してはいくつか頼んだうち、唯一食べられたのがクリーミーなバターチキンのみで、他は辛くて食べられず。
2日目以降はパッケージツアーで観光に出たので、ホテルやレストランで出されるものを食べる。
しかし、ほとんどが辛くて食べられないということで、
ナンやチャパティといった炭水化物や野菜で9割、比較的優しい豆系のカレーを1割といった分量で食べていた。
この頃はまだ好奇心もあったのか、とりあえずは全種類味見してみて、食べられそうなものを選ぶというスタイル。
しかし、4日目あたりから雲行きが怪しい。
カレーには手を付けず、チャパティと野菜だけをちびちびと食べている。
こちらとしてもかわいそうになってくる。
そして5日目には、もう限界を迎えたようで、ついに
もうカレーはいいわ!
というギブアップ発言が出た。
外では食べずに、日本から持参したお味噌汁やカップうどんを食べたり、
ホテルでは「野菜炒め、マサラ抜きで!」という細かいリクエストが行われた。
7日目の最終日の夜、グルガオンに戻り、ダイヤパークホテルの日本食レストランでうどんを口にした母は心から嬉しそうだった。
お疲れ様と言いたい。
結論。
辛い物が苦手な人がインド旅行をすると
4日目あたりから苦しくなる。
もちろん都市部ではインド料理以外のレストランも色々あるので、そこまで我慢する必要はない。
インド在住の日本人にもインド料理はほとんど食べないという人がたまにいる。
ただし、ツアーでレストランが指定されていたり、田舎に行くとインド料理屋しかないことも多いので、辛い物が苦手な方はぜひ日本から非常食を持参することをお勧めしたい。
そもそもそのような人は旅行先にインドを選ばないと思けど…