南インド コチのビエンナーレに行ってきました
2012年にスタートし、今回で4回目を迎えるコチ・ムジリス・ビエンナーレ
インドとはいえ朝晩はまだ冷え込むデリーを飛び出し、バカンス気分でコチに降り立つと、35度を超す灼熱の太陽が待ち受けていた。
コチ空港からビエンナーレが行われているフォートコーチン地区までは車で約1時間。
宿泊するホテルで自転車を借り、メイン会場となるASPINWALL HOUSEへ向かう。
まずはチケットを購入。
価格は驚きの100ルピー(約160円)。会場MAPは10ルピー。安い!
10か所ある会場は街のあちこちに点在しているが、街自体がコンパクトなので、自転車やリキシャを使えば2日で全て見ることができる。
どの会場も古くからある倉庫や、ポルトガル・オランダの影響によるコロニアルな建物が使われており、現代アートとよくマッチしている。
インドのアーティストだけではなく、30ヵ国93組の展示作家が参加しているというだけあり、非常に見ごたえがあった。
LGBTや性被害等の社会問題、奴隷貿易をテーマとした作品、また昨年のケララの大洪水にインスピレーションを受けた作品が目立つ。
アートを通すことでオブラートに包まれるが、テーマとしては重く、考えさせられる内容が多いなか、洪水があなたにもたらしたものは?という質問にNew hope.と書かれていたのが、私にはとても印象的だった。
実際 ケララの人々はいつも明るい。国内でも教育水準が高く、皆おおらかで何となく余裕を感じさせる。洪水被害にあっても前向きに生きる様子がここでも感じられた。
会場から時折見える海にも癒される。アートと島ってやっぱり相性良いなぁ
客層は外国人や若者が多いだろうと予想していたが、意外と地元の人が多い。
家族連れやサリーを来た年配の方々も多く見られ、うまく地元にも受け入れられている様子だった。
これ程充実した展示に加え、ケララはご飯も美味しいし、南ならではののんびりとした空気感も魅力。ぜひ2年後も訪れたいと考えている。
ただ一つ言わせてもらうなら、ゴミが気になる。
せっかくアートで美しく飾っても、街中はもちろん、会場にまで溢れているゴミを見るとちょっと興醒めである。
こんな時こそアートの力でもっと街をきれいにしてほしい。
2年後のテーマはぜひこれ ↑ でお願いします!!
Kochi Muziris Biennale2018
会期は2019年3月29日(金)まで
かなり暑いのでサングラスや帽子、日焼け止めはお忘れなく。
街中にはきれいでおしゃれなカフェも多いので、無理せず休み休み回りましょう。
もしあまり時間が取れない場合は、ASPINWALL HOUSE、PEPPER HOUSE、MAP Project Spaceの3つを見れば、十分楽しめます。半日あれば大丈夫です。