これもインド人の空間認識能力の高さ?商品陳列が美しすぎる件
日本人の美意識では、余白が尊ばれ、何もない部分も大切にされる。
それは日常生活の中にも息づいていて、我々は知らず知らずのうちに間をとっている。
しかしここインドでは真逆のようで
隙間という隙間はとにかく埋める。
これでもかこれでもかと攻めるのだ。
宗教画はド派手な色遣いで細部まで綿密に描かれ、アジャンター遺跡等を見ても全方位隙間なく彫られている。
路上では、3車線であろうと7台くらいの車(牛やら色々なもの含む)がぎゅうぎゅうにひしめき合い、
行列に並ぶときも、前の人との間隔はぴったりと詰められ、隙間は1センチも作らない。
もし並んでいるときに横入りされたとすれば、それはきっとインド人にとって隙間があったからだと思う。
そんな隙間埋め尽くシストのインド人たちは、商店やスーパーの陳列棚においてもその実力をいかんなく発揮している。
もともと店にはスタッフの数が多いのだが、彼らは皆、棚に商品を詰めることに夢中である。
私がある商品を棚から取ると、すかさずそこに新たな商品が補充され、やっぱりやめーたと、商品を戻そうとしても棚の隙間は見つからない、なんてこともある。
美しすぎる陳列に痺れる… これはもうアートだ
恐らく在庫はバックヤードなどには置かず、全部売り場に出してあるんだろうと思うほど、高くまで積む。積む!
そして、あまりに積みすぎると
くずれる…
弘法も筆の誤り…
でもこの空間を埋める能力、IQが高そうだなと思ってしまう。
抽象的な思考力が高いということは、独創的なアイデアやフレキシブルな意思決定も生まれやすいはずだ。
こんなところにもインド人のすごさを見た気がする。