大気汚染セミナーを受講して、我が家のマスクストックを見直してみた件
先日、在インド日本国大使館が主催する大気汚染セミナーに参加してきた。
場所はグルガオンのホテル、ダイヤパークプレミア。
デリーの大気汚染と言えば、もはや街全体がガス室と呼ばれるほどで、常に靄がかかった状態。
暮らしていると見慣れてしまうのだが、イタリアからインドに戻った際、機内から見えるどんよりと霞んだ空気の層に、ここに降りていくのか…と愕然としたものだ。
実際iPhoneの天気予報では、なぜかインドだけ「晴れ」とか「雨」ではなく、空気の汚染度が出てくる…
Unhealthy Air Quality 健康に悪い空気って… あえて言わないでほしい…
そんなこともあり、一応日本から持参した使い捨てマスクを申し訳程度に着けて、意識高い系を装いつつ、そのセミナーに参加したのだが、
先生曰く、そもそもマスクは自分の顔に合ったものを正しくつけなければ全く意味がないそうで、隙間からいくらでも粉塵が入ってしまう、ということだった。
本当は機械で正確な数値を測定したうえで自分に合っているかを確認するのが望ましいようだが、なかなかそんなことはできないので、せめてこれでチェックすると良いという方法を教えていただいた。
それは、マスクを着用し、隙間ができないように顔にしっかりと密着させ、それで息を吸ったり吐いたりするという方法。
自分に合っていればマスクがパコっとなって隙間がないかどうかわかるというのだ。
その日つけていたマスクは全然ダメだった。
帰ってから我が家のマスクストックを全て出してみたが、ほぼアウトだろうな…
サイズが合い、かつN95やDS2クラスのマスクを使用することが良いとされているが、N95のこのハードさ、普段着けるにはちょっと恥ずかしい…
まずは、会場でいただいたこれらのマスクをしっかりつけたいと思う。
最近ではインド人たちも高い関心を寄せており、対策を求める声が大きくなっている。
国家レベルでの対策には国民が声を上げることが何より大切だ。
セミナー終了後、講演頂いた大西先生とお話させてもらったが、今最も大気汚染物質の除去に関する研究が進んでいるのは実は中国で、今や日本も中国から教えを乞うたりしているそうだ。
数年前まで悪名高かったあの北京でも青空が見えてきているというし、今後はインドが中国から知識を吸収し、更に発展させ、早く青空が戻ってくることを強く願っている。