ガンディー生誕祭 ガンディー・ジャヤンティーで ガンディーについて考える
昨日10月2日はガンディーの誕生日。
インドでは、国家の祝日 National holidayとなっている日が1年に3日あり、1月26日の共和国記念日、8月15日の独立記念日に続き、昨日のガンディー誕生日ガンディー・ジャヤンティーが最後の1つである。
共和国記念日や独立記念日では、大きなパレードやイベントが開かれ、街でもお祭りムードを感じられるが、昨日はそうした華やかさはなく、比較的のんびりとした1日だったように思う。
ガンディーに関しては今更説明不要かと思うが、非暴力・不服従を提唱し、イギリスからの独立を指揮した人物。
彼の思想は平和主義的手法として世界中に影響を与えている。
また、独立運動だけではなく、女性の人権やカーストによる差別の廃止等、今まで誰も目を向けなかったような問題にも果敢に取り組み、マハトマ(=偉大なる魂)と呼ばれるようになった。
世界的に一番有名なインド人と言えばもちろん彼であろう。
しかし、近年ではガンディーのやり方が、ヒンドゥー・イスラム間の対立を生んだという批判も出てきており、その評価は揺れているそう。
それでも、国民のガンディーへの畏敬の念は消えていない。
私が特に感じるのは、インドの紙幣の顔が全種類ガンディーであること。
これ以外に20ルピー札もあったような気がするが(インドはお札の種類が結構変わるので把握が難しい)、それももちろんガンディーである。
また、紙幣の裏面を見るとガンディーのメガネマークが。
これはSwachh Bharat 英名Clean India Missionと呼ばれるキャンペーンに使われているロゴ。
お札だけでなく、街のあちこちで目にする。
Clean India Mission は、街や道路、公共の場をきれいすることを目的としたクリーンキャンペーンで、2014年に始まり、ガンディー生誕150周年を迎える2019年の10月まで続けられる。
ガンディーはいつも清潔であることの重要性を説いてきた。今こそ国民の父ガンディーが目指したクリーンなインドを実現させよう!ということらしい。
やはりこの広大な土地で、言語はもちろん、教育水準、経済状況、さらには宗教やカースト等、全く異なる状況の国民を一つの方向に向かわせるのは至難の業だ。
そうした点においてガンディーというのは、現代でも全国民にわかりやすいアイコンとなっていることは間違いないと言えそうだ。