ガネーシャのお祭りが、なんや、盛り上がっとるで!
象の頭に、でっぷりとしたお腹が特徴のこの神様、ガネーシャ
インドでは商売と知恵、学問の神様として大変人気のある神様である。
私もインド人のお宅に何度かお邪魔したことがあるのだが、どの家にもガネーシャが祀られていた。
日本では水野敬也氏の夢をかなえるゾウという書籍で有名かもしれない。
よって今日のタイトルも大阪弁にしてみた。
さて、このガネーシャの生誕祭〈ガネーシャ チャトゥルティー〉が昨日から始まった。
毎年8月末から9月の間に11日間インド全域で行われるのだが、特にインド西部のマハラシュトラ州・ムンバイやプネーのものが最大級で有名らしい。
このように大きなガネーシャを山車に載せて運ぶ。
写真はNews18.comより拝借
そして最終日には厄除け祈願のため、大きなガネーシャを海や湖に沈めるという。
いつかは生で見てみたい。
ここニューデリー近郊では大きなイベントはないが、お祭りが近づくと、あちこちでガネーシャの置物が売られているのを目にする。
そして私のマンション内でもイベントがあるようで、中庭には、突如ガネーシャの祭壇が設けられていた。
連日お祈りの儀式が執り行われる。
それにしても、ガネーシャはなぜ象の頭をしているのか。
諸説あるのだが、母親であるパールヴァティという神が、自分の垢で子供の人形を作り、それに命をふきこんだ。
しかしそのことを知らなかった父親のシヴァ神が、その子供の首をはねてしまう。
後から事情を聞かされ、慌てて首を探すがどうしても見つからない。
結局、たまたまそこを通りかかった象の首をとり、その子の胴体に付けたという。
うーむ、まず垢で作られたということも驚きだが、人間以外の頭をくっつけようという発想がさすが神の領域としか言いようがない…
しかしガネーシャが普通に人間の頭なら、これほど人気者にはならなかったかもしれない。
さて、このガネーシャ。インド在住者の間でちょっとした都市伝説がある。
ガネーシャを持っているとまたインドに戻ってくるという話。
私の周りでも、たまたま(インド以外で)ガネーシャを買ったらインド勤務が決まったとか、前に旅行で来た時に買ってインドに持ってきている、という話を結構聞く。
なので、もうインドは勘弁して!という人はガネーシャを持ち帰らない方がいいというのだ。
私、まだ持っていない…
「あんた、早うせなあかんよ」
祭壇のガネーシャにそう言われている気がした。