LGBT界が沸いた!インド最高裁による歴史的判決
先週インド国内を賑わせたニュースの一つに、最高裁判決で同性愛行為が合憲とされたことがあげられる。
イギリスによる植民地時代から刑法第377条で禁止されていた同性愛行為。インド最高裁は先週9月6日の判決で、同性愛行為を犯罪化することは、不条理で、横暴で、明らかに違憲だとし、同性愛行為が公的に認められることとなった。
この方は、インドで最も有名なLGBTであるマンヴェンドラ・シン・ゴーヒル王子。
写真はNation Nextより拝借
旧王家の一員でありながらゲイであることをカミングアウトし、親から勘当されたこともある。現在では、自身が所有する宮殿をLGBT支援施設に改装するなど、同性愛権利活動家として精力的に活動している。
彼は9月6日の判決を受け次のように語っていた。
「今日が我々LGBTにとっての本当のインディペンデンスデイ。イギリスから独立以来、初めて自由を手にした!」
この話をインド人とすると、インドも意外と進んでるでしょ?と言われ、なるほどと思った。
たしかに、インドはある部分ではかなり進んでいる。
例えば、世界で環境意識の高まりから導入が進む紙ストローも、私はインドに来て初めて目にした。始めは普通のストローないの?!と思ったが、これは環境を考えてのことだったのだ。
また、UberやOLAなどのライドシェアもインドでは当たり前で、どの町に行っても快適に利用できる。
国や企業が何かを決断する際のスピードが、日本に比べて格段に早いように感じられる。
それとも、国が許可する前にさっさと現場では運用が始まってしまうだろうか…。
いずれにしても、このスピード感、学ぶところは多い…
さて、話は逸れてしまったが、今回判決で同性愛が違憲ではないとされたものの、日本同様、同性婚自体はまだ法的に認められていないとのこと。
しかし、世界的に広がる性別にとらわれない生き方を尊重する考え方に、インドも向き合っていることが伺えた。