なぜグルガオンは洪水になるのか
8/29今週火曜日の早朝、物凄い落雷と激しい雨で目が覚めた。
これだけ激しい雨が降るということは、嫌な予感がする…
案の定、道路は冠水。
主人はいつもなら30分程度で会社に着くところを、2時間近くかかってしまったそう。
主人から送られてきた以下の写真。たしかにこの道路状況なら無理もない…
見づらいのだが、バスを押す男性3人の様子を見る限り、場所によっては膝の上を超す水位なのがわかる。
あぁこれは大変だ…。
私も結局外出を諦めた。
ここはニューデリー近郊のグルガオンという街。
近年急速に開発が進み、多国籍企業が多数進出しており日本人も非常に多く住んでいるエリアである。
確かにその日はいつもより激しい雨ではあったが、南インドのケララのように連日降り続いていたわけではない。
たった数時間程度の雨で、ここまでひどい状況になる理由は何だろう。
2~30年前はこのような洪水は起こらなかったという。
近年の急速な都市化により、これまであった空き地が急激に減り、自然の排水システムが機能しなくなってしまったことが原因にあげられる。
また、土地を確保するため多くの川や池が埋め立てられたという。
見境のない工事のせいで、十分な計画なしに作られた人工的な排水システムは、脆弱ですぐにキャパオーバーしてしまう。
今も至るとこで工事が行われているが、排水の問題は解決されていないまま。
さらに、その工事自体の建築材料や泥が排水溝を詰まらせてしまうという悪循環。
今後早急に対策を打たなければ、事態はますます悪化するばかりである。
しかし、まだ具体的な対策は打ち出されていないという。
急速な経済成長の陰で、生じる歪み。
その陰の部分を垣間見るモンスーンシーズンである。
それにしてもこの状況、インド人なら絶対仕事休むだろうなと思っていたら、
変わらずやってきたサーバントくん。
仕事とはいえ、ありがとねぇー(涙)
いつもより温かい目で迎えたけど伝わっただろうか。
言葉は通じないのであくまで表情で。