インドの洗濯事情
モンスーンの時期に入ってからというもの、すっかり洗濯物が乾きづらくなった。
4,5月の乾季の間は、室内干しであっても干した瞬間から乾き始め、2時間もあれば全てカラリと乾いていた。
なので2回目にタオルケットを洗ったりできたのが、今はもう1日1回しか洗濯できないのが少々残念である。
もちろんインドにも洗濯機はある。
こちらは我が家についている洗濯機。LGのドラム式。
これがかなりパワフルで、主人のワイシャツなんかは日本で洗濯していたときよりも白くなった程だ。
ただ日本のように生地を傷めないようにソフトに洗うなんてことは一切なく、力いっぱいガッシガシと洗ってくれる…。
よって生地が傷むのが圧倒的に早い。
Tシャツや下着にまで毛玉はできるし、穴はあくし、結構な頻度でダメになる。
ただこれは洗濯機のせいだけではないかもしれない。
水質が悪いからだと聞いたこともあるし、洗剤が強いのかもしれない。
洗剤は粉から液体、おしゃれ着用など普通に売られている。
例えば、この洗剤。
世界的に有名なTideであるが、裏面の使用量を見ると
洗濯機の場合は
2 hands full of powder = 手で2つかみ
インド的ざっくり感!
しかしインドの洗濯機の普及率は、冷蔵庫やエアコンに比べてまだまだ低い。
2016年の情報で8%程度の普及率だったので、今でも10数%かと思われる。
都会の路上生活の場合は、干す場所もあまりないようで、色々な場所に洗濯物が干されているのを見かける。
中央分離帯であろうが、病院や会社の柵であろうが、柵があればお構いなしにパンツまで干してしまうのがインドらしい^^
そして地方でよく目にするのが、地面に直接広げるタイプ。
一応砂ではなく、砂利の上に干すのがポイントのようだが…
せっかく洗ったのに!と思ってしまう。
ちなみにインドではカーストの低い人たちが洗濯人という職業についているようだ。以前見かけたガンジス河で洗濯していたような人たちとかは恐らくそうなのだろう。
洗濯機が普及すれば彼らの仕事は奪われる。しかし、全体の所得が上がって国が豊かになれば洗濯人以外の職を選択できるようになるのか?
そんなことを考え始めると頭が洗濯機のようにグルグルまわるので今日はこの辺で。