インドの新聞を見てみたら、やっぱりカオスだった件
インドでは中間所得層の増加に伴い、新聞の発行部数が伸びているという。
英字新聞はもちろん、ヒンズー語やタミル語など地域の言語で発行されているのもあり、何十種類という新聞が存在している。
意外なことにと言っては失礼だが、インドはジャーナリストの質が高いと言われている。長く続いたイギリス植民地支配との戦いを通して培われたのだという。
私も時々新聞を入手する機会があるのだが、政治からゴシップネタまであらゆる内容が網羅されておりその充実ぶりが伺える。
今回は、英字新聞としての発行数が世界最多を誇るThe Times of India を見てみる。
国際欄には、日本を襲った豪雨のことも連日のように出ている。
↓7月8日の記事
↓7月11日の記事
写真と数字をメインに、端的に情報が伝えられている。
また、興味深いのがお見合い広告。
インドではお見合い結婚が主流なため、日曜版では毎週2、3ページにも渡って、花嫁・花婿募集の広告で溢れている。
所属するコミュニティーが細かく分類されているため、カーストや、職業、宗教、言葉、国籍、再婚などで項目が分かれている。
さらには、生年月日や身長、学歴、経済状況までも明記。
相手への要望も強気でストレートだ。
当方、ハンサム。色白で美しくて教養のある働く女性募集。
とか、
ドイツ在住、髭なし・イケメンのシーク教徒が、教養があり見た見が美しい女性を探してます。
とか、
エリート花婿募集!
両親が医者の場合はやはり医者の婿を取りたいようで…
ただ、最近ではカースト不問だったり、花嫁側が多額の持参金や家財道具を贈る習慣「ダウリー」不要といったものもちらほら見かける。
インド人にとって結婚は、個人の問題ではなく、一族と一族の結びつきとなるため、相手選びにはかなり慎重で、必死の様子。
恐らく年頃の子を持つ親たちは、目を皿にして毎週この広告に見入っていることだろう。
それから新聞を見ていて衝撃だったのが、警察による身元不明の遺体捜索。
生々しい遺体の写真と共に、発見された場所や日時、身体的特徴と着用していた衣服の説明等が記載された広告がいくつか掲載されている。
遺体は損傷が激しいものも多く、あまりに恐ろしすぎて私は直視できない。
しかしそんな記事のすぐ横には、美味しい食事お届けします!というレストランのデリバリー広告が…。
食欲湧くかい!!