インド滞在 1500days!! 

インドの魅力を現地リポート中

メッシ似のドライバーとの思ひ出

 

ワールドカップで盛り上がる毎日、私もにわかサッカーファンとして毎試合楽しみにしている。とくに南米のサッカーは素人が見ていてもワクワクするので、皆敗退してしまったのがとても残念だ。

アルゼンチンのメッシを見ながら思い出していたのは、我が家の元ドライバー。

メッシをインド人にしたような顔をしていたので、以後メッシと呼ぶ。

 

駐在が決まった時、一家に1台ドライバー付きの車が付くと聞き、はじめはなんという贅沢!と思った。

 

しかし、こちらに来てみてその必要性がわかった。

まず、公共交通機関が整備されていないので、どこに行くにも車が欠かせない。

そして道路はいつもどこかしら工事中で、車線お構いなし、逆走あり、粗い運転にクラクションの応酬、突如現れる牛、犬、人に陥没、障害物… これはとてもじゃないが命がいくつあっても足りない。時には他のインド人とやりあうこともあるので、ヒンズー語ができ、このあたりの事情に精通したインド人ドライバーが必要なのだ。

従って、多くの家庭に最低1台はドライバーがあてがわれており、そのドライバーによって日々の暮らしの快適度がかなり左右されることになる。

 

メッシは大変優秀なドライバーで、運転も上手く、遅刻や欠勤もゼロ、道は良く知っているし、すごく気が利く。

他の日本人の方々がドライバー問題に悩まされる中、私たち夫婦はメッシのお陰で本当に快適な移動ができていた。

 

旅行先では、美味しいお菓子があるといって買ってきてくれたこともあった。

家族の話や、災害のこと、昔の話など色々な話をした。

彼がいてくれれば、私たちのインド生活は安泰だと思っていた。

それなのに…

 

メッシはある日詐欺まがいのことをして、突然私たちのもとを去っていった。

会社をクビになったのだ。

最後に車のキーを返しに来た時、彼は謝るでも、申し訳なさそうな顔をするでもなく、いつもと同じように、Bye! Goodnight! と言って笑顔で去っていった。

残された私と主人の方が泣きそうな顔をしていた。

なんともやるせない思いだ…

 

私が思う常識はインドでは通用しない。 

褒めたりギフトをあげたりしても、それによって「期待に応えるようもっと頑張ろう!」という発想にはならず、逆に

「俺完全に信頼されちゃってんなー、これなら多少ごまかしてもバレないんじゃなね?」という発想になるらしい。

いい人だと思っていたら突然変わってしまった!と多くの先輩マダムが口々に言う。

仕事ができるインド人ほど気をつけた方がいい!という助言ももらった。

残念ながらドライバーとお友達にはなれないらしい。

そこはきっちり割り切ってドライに接していかなければいけないと学んだ。

 

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村

 


海外生活・情報ランキング