タイの思い出を今日も引きずる
バンコクという麻薬(昨日の記事参照)の禁断症状が収まらない私は、今日もバンコクのことで頭がいっぱい。
インドに戻り、何をするにしてもバンコクでの楽しい時間を思い出してしまう…
例えば食料品の買い物に出かけると、
インドではまず汚れた買い物かごを持ち、ハエや虫をよけながら泥が付いた野菜の中から極力傷んでいないものを選び出す。
パッケージに入っている商品は、室内であっても埃と砂まみれで、箱や袋の破損は当たり前。製造年月日に目を凝らし、匂いまでチェックしてからかごに入れる。
そして帰って来て手を洗うと、石鹸の泡が真っ黒…という日常。
それがバンコクではどうだろう。
まぁ、置いてある品物がきれいなこと!!
主要デパートに入っているグルメマーケットというスーパーは、高級スーパーのせいか、びっくりする程多くの日本食が売られている。
納豆、こんにゃく、魚河岸揚げ、おでんの具、魚、牛肉、ポークソーセージ…
目についたものを片っ端からかごに入れる。
これも欲しい、これも買っちゃえ!
このチョコはインドにも売ってるけど、一回溶けてまた固まったやつに当たる可能性が高いからこれも買っちゃえ!
ワッショイ!ワッショイ!あぁ、これが買出しかーーー!!
日本にいた爆買い中国人の気持ちが今ならよくわかる。
だって、国に帰るともう買えないんだもの!
本国にこんな良いもの売ってないんだものーーー!!
それからバンコクは空気がキレイ。
湿気があると呼吸が楽だし、風も心地良い。
こんなに澄んだ空を見たのは久しぶりだ。
以前にも紹介した空気の測定アプリ、エアビジュアルでも見てみよう。
バンコクは… 良い!!そうだね、坊やもご機嫌だ。
じゃぁ念のため、インドのグルガオンはどうだろう?
うん、見なかったことに…。
改めて考えると、インドの人たちはよくやっている。
45℃を超す灼熱地獄に、雨季と乾季、砂嵐に大気汚染といった超過酷な環境。
この中で発展しろと言われてもそれは大変なことだと思うのだ。
そうそう、インドだっていいところはいっぱいある。
バンコクの電車の中は日本と同じように皆が下を向いて携帯電話ばかり見ていた。
インドだと、携帯に縛られない自由がある。
今でも車から外を見ると、人に車に動物に、現実世界が面白すぎて携帯を見る気になれないのだ。
ありがとう、バンコク。あたなのことは好きだけど、やっぱり私、インドとやってくわ。
それにしても、今回買出し先をシンガポールにしなくてよかった。
将軍様と鉢合わせしようものなら、私のスーツケースに詰められた品物はことごとく空港で没収されていたかもしれない…