やっぱりインドのチャイは最高に美味しい
インドで飲むチャイは本当に美味しい。街の至るとこにチャイスタンドやカフェがあり、皆コーヒーブレイクならぬ、チャイブレイクを楽しんでいる。
私の主観ではあるが、レストランで飲むチャイは無糖で、ミルクの割合が少なく、紅茶の香りを引き立たせたさっぱり上品な味わい。
逆に庶民派のお店ではミルクの割合が多く、マサラと砂糖がしっかり効いた濃いめのパンチのある味が多いように思う。
チャイはスパイスのブレンドによって全く味が変わってくる。
作り手によってさじ加減が異なるので、同じ店でも同じ味のものが出てくるとは限らない。
まだ何も知らなかった頃の私は、チャイで揉めたことがある。
以前旅行で来た際に、同じホテルで3泊し、毎朝同じレストランで食事をしたのだが、1日目・2日目に飲んだチャイと3日目に飲んだチャイが全く別物だったことがあった。
前半の味にすっかり慣れていた私は、3日目のチャイを口にした瞬間、美味しくないと感じた。
勇気を出してクレームし、もう1度作らせたのが、やはり美味しくない。
店員は、昨日と作る人が違うから仕方がないと言っていたが、当時の私は、んなことあるかいっと全然納得がいかなかった。
今思えば青かった。チャイ作りの難しさと奥深さを知った今では、これもチャイ、あれもチャイ、みんな違って当たり前、ほう、ここはこう来たかーと多様性を受け入れらるようなった。
ちなみに、私はいつもカッティングチャイ(あれば)を頼む。
通常のチャイを小さいカップに入れたもののことを言うのだが、これをくいっと一杯やるだけで十分気分転換になる。
こちらはCHAI POINTというカフェのもの。1つ約40ルピー(約65円)。
Chaayosというカフェでは素焼きカップ入りチャイが買える。
↑shahi chai 頼めばカップは持ち帰り可能。
一昔前は、多くの店が土でできた素焼きのカップを使い、飲み終わったら地面に落として割っていた。カップは土に還るので環境にも優しかった。
それが今では軽くて安価な紙コップやプラコップにとって代わられ、ずいぶんと味気なくなってしまった。おまけに土に還らないごみが散乱しているのが残念である。
最後に、先日エレベーターでチャイと相乗りすることがあった。
チャイを持った人と相乗りではない。エレベーターにチャイだけが乗っているのである。
恐らく1階でチャイを乗せ、上の階の住人が受け取るのであろう…
お先に、とチャイに会釈して、エレベーターを降りた。