5分でわかる安全対策 その2 テロ編
前回の記事で、日ごろの安全対策について書いたが、今回はなかなか教えてもらえない、テロに遭遇した場合の対策についてのお話。
もちろんテロなんて遭いたくないのだが、知っておいて損はないと思うのでお伝えしておきたい 。
さていきなりだが、
あなたが街中を歩いていたところ、ナイフを持った人が歩行者を追いかけまわしていたらどうするだろうか…??
正解は
✔安全な場所に逃げる
✔犯人と対峙してしまったら、なるべく間に障害物を置き、大声で助けを呼ぶ
✔決して背を向けて逃げないこと
通り魔的テロにおいて、犯人がナイフを持っている場合は、大声で助けを呼ぶのが有効。
では、銃声が聞こえた場合は?
✔この場合は大声をあげたりせず、できるだけ素早くその場を離れる
もちろん状況を見に行ったり、写真を撮りにいってはいけない!
✔その場を離れるのが難しい場合は、できるだけ堅いもの(コンクリートの壁等)に隠れるか、銃撃の方向に足を向けて床に伏せ、頭部を手で被って身体を保護する
では爆発に巻き込まれそうになったらどうする?
✔こちらも、まずはその場から離れる
✔難しければ床に伏せ、鼓膜を保護するため耳を覆い、目は閉じる
✔爆発終了後に逃げるときは、姿勢を低くしながら、ガラス張りのビルを避ける
さらに、手榴弾が飛んで来たら?
✔爆発と一緒で、床に伏せ目と耳をふさぐこと
映画じゃないので、蹴り返したり、拾って投すなんてことは絶対にやめた方がいい。
さらに手榴弾は半径50mに大きな被害をもたらすそうなので、極力離れるように。
銃声や爆発音については、まず伏せると覚えておいて損はない。
では最後に、事務所やレストラン、ホテル等建物の中にいるときに、銃声や悲鳴が聞こえてきたら??
重要な3つの原則があるので覚えておきたい。
1.逃げる(RUN)
✔携帯電話以外は持たず、両手を自由にして逃げる
✔犯人に気づかれないよう大声は出さないこと
✔一緒に逃げられる人がいれば、一緒に行動
逃げられない場合には…
2.隠れる・報告(HIDE・TELL)
✔ドアを施錠したり、重い家具や機器等でバリケードをつくる
✔電気を消す・携帯電話はサイレントモードにする
✔ドア・窓から離れて物陰で待機
✔外部に電話連絡
とにかく部屋にだれかいると気づかれないよう静かに行動するのがカギ
それでも、逃げも隠れもできないときは…
3.戦う(FIGHT)
これはラストオプション。本当にどうしようもない時以外はやめておきたい。
そして意外な盲点、治安部隊が到着したら…
急に駈け寄ったりせず、両手を挙げて抵抗の意思がないことを示す。
治安部隊も、現場にいる人間は全員犯人だと思えと訓練を受けているそうで、へたな動きをすると勘違いされてしまうこともあるそう。
上記3つの対策をまとめた師匠お勧めの動画がYOU TUBEにあるのでリンクを貼っておく。
以上が、本年1月大使館主催で行われた安全対策セミナーのポイントである。
紹介しきれない生々しい現場の話や恐怖動画もあり非常に勉強になったが、約3時間の白熱講義を終えたときには、受講者の私もへとへとに疲れ果てていた…
しかし最後は嬉しいプレゼントが!
そのセミナー参加者にはなんと、これが配られたのだ!
以前も記事にしたことがあるゴルゴと外務省がタッグを組んだこのマンガ!
やったー!これ欲しかったんだー!!疲れも吹き飛ぶお土産である。