インドで卓球 すずめのお陰で上手くなっている件
福原愛さんの引退。卓球と言えば稲中卓球部が浮かんでいた私に、可愛らしい女の子が頑張るさわやかなスポーツというイメージを上書きしてくれた愛ちゃんにはとても感謝している。
そして今、私の中でも空前の卓球ブームが巻き起こっている。
というのも以前の記事で書いたとおり、インドで卓球を始めたのだ。
愛用のラケット、その名も「すずめ」
もう一つSTAGというブランドのラケットも買い、現在は主人と一緒に1週間に2日、毎回30~40分程度練習している。
超ド素人2人で始めたのでラリーが続くようになってきたというレベルではあるが、この2つのラケットを2か月間使用してみて、その差がはっきりとわかってきた。
ラケットとして素晴らしいのは断然すずめ。
STAGは一番安いものを買ったので単純に比較するのは申し訳ないが、すずめの何が凄いかというと、ラケットに球を当てるだけで、ちゃんと相手のコートに入ってくれるのだ。強く打ってもしっかりコートに収まってくれる安心感。思わず私の口から発せられる「サー!」が響き渡る。
一方STAGのラケットではネットにひっかかったり、オーバーに打ってしまったり、なかなかちゃんとした返し玉が打てない。
今の球、すずめだったら絶対入ってたなーーーっ!
ということが何度あったことか。
我が家では15点先取のゲームを4セット行う。
1セットごとにコートチェンジをし、2セットごとにラケットチェンジをする。
すると絶対にすずめのラケットを使った方が勝つのだ。
しかし一体すずめの何が良いのだろうか。
左がすずめ。ゴムの質が明らかに違う。触ると肌に吸い付くような感触。
厚みも全く違う。
そしてすずめのラバーには
使用上の 使用方法
という謎の言葉!
インド人の店員から勧められたときは、アジア人が来たからってそれっぽいやつ出して来たでしょ?と思ったが、その言葉には嘘はなかったのだ。
今は、2人共すずめにしようかと考え中である。
上位ランクモデル カンフーデラックスKung Fu DX も気になる。
写真はamazonより拝借
インドまで行ってなぜ卓球?と我ながら思っている。
しかし卓球の起源は、1880年代にインドで行われていた「ゴッシマテニス」という遊戯で、それがイギリスの貴族の間で人気になり、スポーツに発展したそう。
だからいいのだ。自信を持ってインド起源のスポーツを楽しみたいと思う。
トイレットペーパーにすら自由を感じる
いくらIT技術は進んでも
相変わらずトイレットペーパーの質は安定しない。
初めは2枚重ねだったはずなのに、気づいたら途中から7枚重ねになっていたり
このギザギザっぷり
マシーンで作っているはずなのにどうしてこういう事になるのだろう。
今日も1人トイレでニヤリとしてしまう私である。
こちらも併せてどうぞ!
デリー ハーフマラソン2018② 大気汚染は大丈夫?!
昨日に続き、本番当日。
いつもは大渋滞のデリー市内だが、早朝はさすがに空いており半分の時間で目的地着。
朝4時を過ぎたところなので、当然あたりは真っ暗。
指定場所で車を降り、主人はスタート地点に向かう。
私はそのままゴールのJNLスタジアムに車で移動し、車中で待機。
参加者以外は一切スタート・ゴール地点に入ることができないので、応援といっても何も見ることはできないのだ…
よって、1時間程度チャイを飲んだりして過ごす。豚も発見。
ここからは主人による報告↓
スタート地点はこの熱気。
準備運動をする輪も。
スタート地点はもちろん照明があるが、コース上は所々真っ暗だったり、沿道の応援もなく、皆ただ静かに走っていた。
給水ポイントやトイレ、メディカルステーション等については、ポイントごとにしっかり設けられており、コース上のエイドはかなり充実。道の凸凹や埃っぽさもない。気温は暑くも寒くもなく丁度良かった。
レース中は、うっすらと見えるインド門、夜明け前のアザーンが聞こえるなど、インドらしい幻想的な感じもあった。
そして日の出前にゴール!!
一人一人に立派なメダルが渡される。
軽食が振舞われたり、マッサージコーナーや記念写真ブースもあった。
会場を出る頃に空が明るくなってきた!
主人は今回10㎞の部に参加したが、ハーフであれば同じ5時スタートでも、後半は日が出て明るいし、沿道の応援も増えてきて、より華やかな雰囲気で走ることができるだろう。
さて、デリーと言えば大気汚染が深刻な問題となっており、昨年の大会前には医師たちが大会中止の裁判を起こすほどであった。
参考ニュース
ニューデリーの大気汚染が危機的に、医師会はマラソン中止を要請 | ロイター
今年はというと、ディワリというお祭で使用する爆竹の影響による大気汚染の時期を避けて開催日を早めたり、埃が舞い上がるのを防ぐためコースに水蒸気を散布する等の対策が講じられた。
更に秘密兵器登場!会場では超高周波(UHF)電波を導入。この電波で、髪の毛の約30分の1のサイズと言われる小さなPM2.5も浄化できるというのだ。
大会サイドは、結果として30%もの汚染物質を削減することに成功したと語っている。
コース付近の他の観測所の値は悪いままだったとする新聞記事もあったが…
しかし概ね大気汚染の影響は少なく、多くの参加者が満足している様子であった。
私の主人も、空気は特に気にならなかったし、それ以上に運営がしっかりしていて非常にスムーズで良い大会だった、来年もまた出たいと語っている。
来年はより良い空気の下で 開かれるよう願うばかりである。
ちなみに本大会のハーフマラソン、上位入賞は全てインド以外の外国勢。インド人の活躍はこれからと思われる。
デリー ハーフマラソン2018① 大会前夜まで
先日10月21日(日)にデリーハーフマラソンが開催された。
デリーハーフマラソンは2005年から開催されている国際マラソン大会で、参加者数は35,000人と東京マラソンにも匹敵するなかなか大きな大会である。
この空気の悪いデリーでマラソンと聞くだけで私なんかは100%ムリと思ってしまうのだが、主人は会社の同僚たち(インド人)に誘われるがまま、10kmの部に申し込んでいた。
◎エントリー
ネットで簡単に登録できる。参加費は10kmの場合1400ルピー 約2200円(海外から申し込む場合は別料金)でクレジットカード払いできる。
◎2~6日前
コースやタイムスケジュールといった詳細が知らされず心配したが、1週間を切ったあたりからようやくメールが送られて来る。炭水化物を積極的に取りましょう等、参加者の心得のような内容も。
ちなみに、炭水化物と言われてインド人たちは何を食べるんだろう…
同僚に聞くと、とにかくバナナとポテトだと言っていた。
我が家は日本人らしくうどんにした。
◎前日
デリーにある特設会場までゼッケンを取りに行く。
テント張りの会場に足を踏み入れると、既に多くの人々で盛り上がっている。
協賛企業のブースを見ながら、受け取り場所を目指す。
受け取り場所にはびっしりと受付窓口が設けられている。
IDカードと申込書を見せ、ゼッケンと開催概要の冊子が入ったジムサックを受け取る。
それを持って、別の窓口でゼッケンに付いている電子タグのアクティブ化をしてもらう。
ここまでの流れは非常にシステマチックにできており、あっという間に完了。
10kmのコースはこちら。インド門等、デリーの中心部を走る。
そしてお気づきだろうか、右下のスタートタイム。
朝の5時である。この日の日の出時刻は6時20分頃であるから、完全に夜明け前の真っ暗闇だと思うのだが。
私はこれを目にしたとき、
ご、ご、5時ーっ!?
志村けんといしのようこのコントそのままのようなやりとりをしてしまった。
(これを機にこのコントのYouTubeを見たが、やっぱ面白いですね…)
しかも、5時スタートということは、遅くとも会場には4時半には着いていなくてはいけない。
家から1時間はかかるとして、3時から3時半には家を出発しなくてはいけないのだ。
ドライバーに、明日は3時に迎えに来てねと言うと
ス、スリー(3)AM!?
私と同じ、いしのようこばりのリアクションが返ってきた。まさにインド人もビックリな状況である。
とにかくこの日は夜9時にはベッドに入り、難しい本を読みながら眠気が来るのを待った。
この作戦が功を奏して9時半頃には夢の中…
本番の様子は、また次回!
Dussehra ダシャラー:巨大人形を爆破させる激しいお祭り
インドの三大祭をご存知だろうか。
1つ目がホーリー。こちらは色水を懸け合う春のお祭りで、日本でも有名だと思う。
2つ目がディワリ。ヒンズー教の新年を祝うお祭りで、別名「光のフェスティバル」。ヒンズー教の暦で毎年日付は変わり、今年は11月7日から。
そして、もう1つがダシャラー。
私はインドに住むまで全く知らなかったのだが、インド最大級のお祭りで、ハイライトは最終日に行われる張りぼての人形を燃やすイベントだという。
今年は10月19日(金)がその最終日に当たる日で、私の住むマンションでも大きなイベントが行われた。
そもそもこのお祭りは、叙情詩「ラーマーヤナ」の主人公ラーマ王子が3人の悪魔と10日間にわたる戦いの末勝利したことを祝う、10日に渡るお祭り。
初めの9日間はナヴラトリという、9人の女神様にお祈りを捧げるお祭りが行われ、10日目の「ダシャラー」でハイライトを迎える。
中庭には立派な野外ステージ。子供たちが叙情詩「ラーマーヤナ」の演劇を行なう。
屋台も多数。
そして、19時半頃から花火が揚がった。
それにしても写真では伝わらないが、花火が近い。
低くて、目の前で揚がっている感じ。たまに不発っぽいものが地上付近で爆発したりもするので、身の危険を感じながらのスリリングな鑑賞である。
そしてついに、ラーマ王子に倒された魔王「ラーヴァナ」になぞらえた人形に火が放たれる!
5m以上の張りぼて人形3体。一つずつ順番に燃やしていく。
花火・爆竹とともに炎に包まれ…
ゴォォォォォ
こちらに灰も降ってくる!
なかなかの迫力だった。
やはり燃え盛る炎を見て無条件に心が沸き立つのは万国共通なのだ。
なおこの期間、東インドのベンガル地方では、ドゥルガーという女神を祝うドゥルガー・プージャとして、かなり盛大なイベントになるそう。
最終日に大きな人形が河に運ばれ水に沈められる様子は、ムンバイのガネーシャ・チャトゥルティー同様、ぜひ見てみたいものである。
ガイドブックなどを見ると、一般的にインド観光のベストシーズンは11月から2月とされているようだ。
しかし私の感覚では、モンスーン(雨季)が終わった9月中旬から10月が最も心地が良いのではないかと思う。
昼間は多少暑いが朝晩は涼しく、空気も比較的きれい、そしてお祭りが多く活気があるからだ。
来るならこの時期のインド、ぜひおすすめである。
【インドのいいもの】Fabindia ファブインディア
気付かぬうちに、確実に我が家で増え続けているもの、
それがFabindia ファブインディア というお店の製品。
インドにも素敵なお店はたくさんあるが、結局戻ってくるのはファブインディア。
ここでは、衣服からジュエリー、家具、布製品、オーガニック食品に至るまで何でもそろう。
現在インド国内だけでも200店舗以上あり、ドバイやイタリア、シンガポール等にも出店を果たした大手ライフスタイル用品販売店だ。
創業者は、アメリカ人のジョン・ビッセル氏。
アメリカの大手デパートのバイヤーだった彼は、インドの職人たちによる手仕事の素晴らしさに魅了される。そしてインドに渡り、初めはニューデリーで家具の輸出からスタートした。
彼は小さな村を巡り、職人や起業家に会い、伝統工芸の品質を向上させ海外に輸出しようと試みた。
その時に知り合ったのが、コンランショップでおなじみ、イギリス人インテリアデザイナーのテレンス・コンラン氏。彼が立ち上げたインテリアショップ Habitat ハビタを主要顧客に抱え、インドの職人の高い技術を世界的に広めていった。
息子のウィリアム・ビッセル氏が後を継ぐと、商品ラインナップ拡充させ、チェーン展開を本格化。
現在でも、手染めや手織りの繊維製品や木工品などを通じて、農村部に住む5万5000人の職人と消費者を結びつける社会的企業の役割を担っている。
使い勝手が良く、飽きのこないデザイン。インド伝統の職人技を現代風にアレンジし、あまりインドインドしすぎず、かと言って欧米のマネだけでない、程よく力の抜けた雰囲気がとても良いと思う。
そして何と言ってもお手頃価格。
衣類は高品質で、日本でも着られそうなシンプルなデザインも多い。
食器もかわいいし、テーブルクロスやラグ、ベッドリネン等布製品も良い。
そして家具も美しい。本当はソファやテーブルも買いたいが、日本まで持って帰るのはかなり難しそうなので今のところ断念。
意外と人気があるのが、食品やサプリ関係。
ファイブインディアで取り扱われているオーガニックアイテムは、インドのオーガニックなんて信じられないとい言っているインド人マダムたちからも一目置かれている。
そんなインドのいいものを凝縮させたファブインディア。インド国内、比較的どこでも目にするので、旅行で来た際はぜひ立ち寄っていただきたいお店である。
またもやチャイと相乗り
部屋を出て、1階に降りるためエレベーターを待っていると、別の部屋からマグカップに入ったチャイを2つ持った男性が出てきた。
エレベーターが来たので乗り込む私。
しかしその男性は、チャイだけをエレベーターの床に置き、去ってしまった。
下に着くまで無言でチャイと対峙しなくてはいけないこの状況、前にもあったな…
そうそう、↓この記事で書いたチャイと相乗りだ。
1階に到着すると、待っていたガードマンが
ハロー、マム
と言いながら、チャイを拾い上げズズーっとすすった。
あぁこれはガードマンたちのだったのか。
しかしなぜラップもせずに、しかも床に直置きして平気なのだろう…
謎は解けたが、更に謎は深まった。